2013年12月28日土曜日

今年一年ありがとうございました。

クリスマスコンサートを終え、今年も残り僅かとなりました。

今年一年を振り返って、生徒さんや保護者の方々をはじめ、周りの方々からたくさんの学びをいただいて私自身成長できたことを感じています。

2013年に学んだたくさんのことを、2014年に繋げていきたいと思います。


クリスマスコンサート、生徒さんの演奏に対するコメントを一人一人年賀状に書いて投函しましたので届くのを楽しみにしていてくださいね!


それでは皆様、よいお年をお迎えください。




2013年12月24日火曜日

クリスマスコンサート開催報告3 ~私の演奏編~



4歳から続けてきたピアノ。
大好きなはずのピアノ。

それなのに10年くらい前、ピアノの前に座るだけで涙がボロボロ出るようになり、
鍵盤に触れることすらできなくなった時期がありました。

音大を卒業したけれど、就職先もなく、自分のこれまで必死になって取り組んできたことがこの世の中の何の役にも立たず、意味のない、価値のないものに感じました。
自分の弾くピアノ、そのほか全てのことに自信がなくなり、
音楽を聴くこともできず、誰にも会いたくない日々が続きました。

結婚して京都に引っ越したのですが、ピアノは東京の実家に置いてきました。

しかし、しばらくたって当時住んでいた社宅に、なんと両親がピアノを送りつけてきたのです。

グランドピアノが運ばれてくるのを目撃なさったご近所の方に「うちの子にピアノ教えてくれない?」と頼まれたことがきっかけで私のピアノ教室は始まりました。

ピアノを教えるからには、こどもたちときちんと向き合い、よい指導ができるようにしなければなりません。

通ってくれている生徒さんに少しでもよい指導ができるように、その時々で目の前のことに一生懸命取り組んでいました。

それから数年。
気がついてみたら生徒さんの数がものすごく増えました。

そして、日々指導をしていく中で、以前とは「ピアノの音を聴く耳」「音を感じる心の状態」「音楽に対する考え方」、それらもかなり変化してきています。

今回、クリスマスコンサートで私は皆様に演奏を聴いていただきました。

私が自ら演奏することによって生徒さん、保護者の方々にお伝えしたかったことは、
『ピアノの音を使って、自分の心を表現できるようになってほしい。』
ということです。
繊細なピアノという楽器を使って、聴く人にメッセージが伝わるような演奏をできるようなってほしいと思っています。

それがどういうことなのか、皆様に少しでも体感していただきたかったのです。
  
心に響く何かを私の演奏から見つけていただけたとしたら、本当に嬉しく思います。

 
最後になりましたが、皆様に感謝の思いを込めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。






クリスマスコンサート開催報告2~ピアノの仕組み講座編~

今回のクリスマスコンサートの特別イベント、『ピアノの仕組み講座』。

旭堂楽器店の調律師さんをお呼びして、
「ピアノの音ってどういうふうにして鳴っているの?」
「ピアノの中っていったいどうなっているの?」
など様々な疑問にお答えいただきました。



それぞれの部の生徒さんの年齢に合わせて、とてもわかりやすいお話、生徒さんたちも興味深々に聞き入っていました。

普段は触れることのできない、ピアノの中にあるハンマーや弦、響板などに触れさせてもらって、
貴重な体験ができたのではないかと思います。

ピアノのハンマーって羊の毛で作られているんですね!
ピアノって8000個もの部品によって作られているんですね!
鹿の皮も部品の一部に使われているんですね!

小学生以上の部では、ペダルの仕組みや、調律師のお仕事についてのお話も伺うことができ、生徒さんたちの日ごろのピアノレッスンに密接していること、生徒さんが悩んでいることにリンクしたお話を伺うことができたのではないでしょうか。

そして、私が個人的に一番印象的だったのは、
『こんなにたくさんの部品が作用し合って、繊細な音が作られる』
という点です。
弾く人の心が、この精密で繊細なピアノという楽器を通して表現されるのだと思うと、
「なんて素敵な世界なんだろう」と。
奥の深い『音の世界』、『ピアノの世界』に益々興味が沸きました。

今回のイベントが、生徒さんたちがただ何となく指を動かし楽譜に書かれているドレミを弾くのではなく、
「どんな音で弾きたいのか」
「ピアノの音で何を表現したいのか」
そんなことを考えるきっかけになってもらえたとしたら、嬉しいです。


調律師さんにお配りいただいたミニピアノのペーパークラフト、皆様作ってみられましたか?

小さくてとっても可愛いピアノですね(笑)








クリスマスコンサート開催報告1~生徒さんたちの演奏編~

週末、2日間に渡って自宅レッスン室にてクリスマスコンサートを開催いたしました。



まず1日目。

はじめは就学前の生徒さんの部。

とっても可愛らしい衣装に身を包んだ小さな生徒さんたちが、いつも練習している曲をお父様、お母様、おともだちの前で演奏してくれました。

普段とは違った様子に、戸惑っている生徒さんもいましたが、全員が堂々と演奏を見せてくれました。

お父様、お母様が一緒に連弾をしてくださった組もあり、親子がピアノで繋がった瞬間を見ることができ感激いたしました。

聴いてくださった方々も、温かなお気持ちになられたのではないでしょうか。

ご協力くださったお父様、お母様、本当にありがとうございました。


続いて大人の部。

ご家族に見守られる中、「君をのせて」(天空の城ラピュタより)、「いつも何度でも」(千と千尋の神隠しより)、「ただ逢いたくて」(EXILE)などを演奏してくださいました。

4月からお教室に通われている生徒さん、当初は体も指もガチガチのままピアノを弾いていましたが、今回の演奏は、そんな過去が信じられないような柔らかな音色で、聴いていてしみじみしてしまいました。

大人の方ならではの味わい深い演奏、素晴らしかったです。



翌日23日。

まず小学1~3年生の部。

今回、特別出演として、ある生徒さんの弟さん(年少)がオープニングを飾ってくれました。

その可愛らしい演奏に引き続いて、小学生の生徒さんたちが立派な演奏を聴かせてくれました。

普段のレッスンでは私はあれこれ細かいところまでアドヴァイスをしていますが、本番は細かいところではなくて全体の雰囲気を味わうつもりで聴いていました。

そうしたら、生徒さんたち一人一人、音楽と対話しながら演奏しようと心がけていることが伝わってきて、私自身もとても勉強になりました。

「全体を見たときにどんな印象なのか」

細かいところを良くしていく作業も必要だけれども、全体を見たときにどうまとまっているのか、その点も重視してレッスンをしていこうと思いました。


そして、小学4年生以上の部。

ピアノソロは皆、緊張の面持ちでしたが、一人一人の思いが込められた演奏、ここに至るまでの成長が感じられる演奏をしてくれました。

4手連弾、6手連弾は姉妹、ともだち同士、とても楽しそうに演奏してくれ、和やかな雰囲気が漂っていました。


生徒さん一人一人の演奏について、よかった点、そうでない点も含めて色々感じることがありましたので、また個別にご報告させていただきたいと思っております。


たくさんの方にご来場いただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。

生徒さん一人一人、お父様、お母様のもと、ご家庭で大切に育てられていらっしゃることを改めて感じました。

そんな生徒さんたちの出している未来への可能性の芽、大事に大事に育てていけるように、私も心がけていきたいと思います。

ありがとうございました。









2013年12月21日土曜日

いよいよクリスマスコンサート♪

明日から2日間に渡って、クリスマスコンサートを開催いたします。

お子様が日々練習に励んでいる曲、一人一人の思いが込められた素敵な音楽を、お父様、お母様、この機会にぜひお聴きください。

私も生徒さん一人一人の演奏を、そばで見守りたいと思います。


当日の演奏は、完璧でなくてもかまわないのです。

生徒さんたちのピアノに対する思い、メッセージが、聴いてくださる方々に伝わること。

これが何より大切ではないでしょうか。

演奏をお聴きになった方々が心温まるような演奏を、皆にしてもらえたらと思っています。


それでは、当日お待ちしております。

素敵なひとときをお過ごしいただけるよう、心がけて参ります。




2013年12月18日水曜日

何のためにピアノを習わせていますか?

お子様の練習に付き合う際にイライラしてしまうお母様、
いらっしゃいますよね。

私も同じです。

親子なのでどうしても子は親に反発したくなるし、
親のほうも子がなかなか理解してくれないときなど
イライラしてしまいますね。

そんな状況に陥ったときに私が考えるようにしていることは、
「何のためにこの子にピアノを習わせているんだろう。」
ということです。

もちろん、
二人でイライラするためにピアノを習わせ、
練習しているのではありませんね。

本人がやりたくもないのに、
親の思いを押し付けてイヤイヤ練習させるのも
何だか目的が違うような気がします。

個人的に私が思うその答えは、
「人生を豊かにするため」。

私はそれを頭に思い描くようにして、
長男の機嫌の良い時間帯を見計らってピアノに誘ったり、
好きな曲、弾きたい曲を連弾したり、
「弾きたくない」
と言い出したら5線紙を持ってきて自由に音符を書かせたり、
音あてクイズを楽しんだりします。

親側の心構えとして大切なのは、
「弾かせなきゃ」などと一つのことに執着しすぎないことだと思います。

弾きたくないときに無理矢理弾かせても良い音はでないだろうし、
何より、
「やりたくないことをやらされている」
という気持ちが本人の心を支配してしまっては本末転倒です。

「弾けるようにすること」

これはピアノという習い事に当たり前のように求められる条件ですが、
弾けるようにすることだけがピアノを習う目的ではないように思います。

ピアノ(音楽)をすることで人生を豊かにしてほしいと考えるのであれば、
まずは
「ピアノは楽しい。」
という思いを抱かせてあげること。

いろんな音楽を知ってもらったり、
創造力を養ってもらったり、
親や指導者とのやりとりの中で自己肯定感を高めてもらったり。

弾くことだけではなくて、
様々な方向から感性、
そして人間性を磨いていってもらいと思います。

「ピアノっていいな!楽しいな!」
という純粋な気持ちを、
息子に、そして生徒さんたちにも持ち続けてほしいです。




2013年12月17日火曜日

小さな成功体験の積み重ね♪

「小さな成功体験をたくさんさせてあげたい。」

これは私が生徒さんや息子たちに対して抱いている思いのひとつです。


ピティナピアノステップのご参加を迷っておられる、年中の生徒さんのお母様がいらっしゃいました。

「まだ年齢的にもどうかな、次でいいかな、と思い、迷っています。」とのことでした。

私は、その生徒さん、舞台に一人で立ち、演奏できる力を充分持っていると思うのでぜひ参加していただきたいと思っています。
 
舞台に立って人前で弾くことによって得られる成功体験、ひとつひとつの小さな積み重ねが、今後生徒さんの人生を豊かにすることに大いに役に立つのではないでしょうか?


来年2月16日(日)に行なわれますピティナ・ピアノステップ醍醐地区、定員間近となっております。

私のお教室からもたくさんの生徒さんが参加なさいます。

まだお申し込みいただいていない生徒さんで「参加してみようかな」と少しでも思う方は相談に乗りますのでご連絡くださいね。



2013年12月16日月曜日

リハーサル♪

グループレッスンの際に、クリスマス会のリハーサルをしました。

「家では間違えないでひけるんだけどなぁ。。」

と戸惑っている生徒さんがたくさんいました。

お友達がそばで聴いている、というだけで緊張感が出るのですね。

しかし中には、

「いつもよりもはるかによい音で弾いている!」

と思うような演奏をしてくれた子もいました。

生徒さんによって、それぞれですね。

クリスマス会に一人一人がベストな状態で臨めるように、私も努めて参ります。


年長の生徒さんとそのお母様が素敵なクリスマスの飾りを作ってきてくださり、

さっそくレッスン室に飾らせていただきました!







2013年12月10日火曜日

弾きたい!という思いが音色をイキイキさせる♪

お姉ちゃんのレッスンに毎週付き添ってきてくれる年少の男の子。

いつもに増してピアノに触ってみたい様子でしたので、

お姉ちゃんのレッスンが終わったあと、少しだけピアノを弾いてもらいました。

「おおさまのとうじょうです」

という曲。

姿勢や座り方、手や指の形など簡単に説明してから弾いてもらったのですが、

私がいつもレッスンでお姉ちゃんに話していること、教えていることを何となく聴いていたのですね。

とてもイキイキと弾いてくれ、私もお母様もビックリ。

本人もとても嬉しそうにしてくれました。

せっかくなので、「クリスマス会に出てみる?」と聞いたら、

「うん!」

一曲クリスマス会で弾いてもらうことにしました。

このようにしてピアノに興味を持ってくれるのは、私にとってものすごく嬉しいことです。

「弾きたい!」という思いが内面から滲み出ている音楽、ピアノの音は明らかにイキイキしているのです。



2013年12月4日水曜日

自然体験♪

先日、大きなお庭のあるお宅に伺ってきました。

柚子の木があり、収穫させていただきました。


息子は木に連なるたくさんの実を見て大喜び。

私も柚子のいい香りにうっとりしてしまいました。


そして気づいたこと。

自然体験、させてあげる機会が少ないな。

もっとさせてあげたいな。

今、長男に「ほたる」を弾かせているのですが、思えば本物の蛍を見せてあげたことがありません。

次の6月には必ず蛍を見せてあげよう。

そう心に決めました。


2013年12月3日火曜日

小さなお子様もご一緒にどうぞ ~プロの演奏家によるクリスマスライヴのご案内~

早いものでもう12月。
クリスマスがもう目の前に近づいてきましたね。

本日は、お子様と一緒に楽しめる、プロの演奏家によるクリスマスライヴのご案内です。



私が所属しております京都バスティン研究会の会員でありピアニストの上田明美さんhttp://www.akemiueda.com/をはじめ、プロのフルート奏者(村上奈美さん)、マリンバ奏者(中路友恵さん)の演奏を間近で聴くことができます。

小さなお子様をお持ちのお母様、お父様、日頃なかなか生の演奏を聴くことができないですよね。

また、感性豊かな小さなお子様こそ是非とも生演奏に触れていただきたいと思うのですが、実際にはなかなか聴かせてあげられる場は少ないように感じています。

素晴らしい演奏家たちのライヴ、貴重な時間になると思いますのでぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

お子様たちが楽しめるよう、楽器を作って一緒に演奏するなど魅力的な企画も盛りだくさん。

今年のクリスマスの楽しい思い出のひとつになること間違いなしです。

以下、詳細を記載させていただきます。↓
 
☆2014年12月8日(日)13時オープン 13時半スタート
        
☆クリスマスコンサート@憧夢

☆会場:憧夢
     京都市営地下鉄東西線「太秦天神川」駅 徒歩1分
     駐車場有り

☆曲目
 ♪ジングルベル他クリスマス曲
 ♪美女と野獣
 ♪幻想即興曲(ショパン)
 ほか

☆楽器を使って一緒に演奏するコーナーあり

☆参加料
 大人2000円(「上田明美先生のサイトを見た」と受付でお申し出くだされば1500円になるそうです)
 家族ペア2500円
 小学生500円
 乳幼児無料
 (小学生以上は1ドリンク付)
 
☆お問い合わせ先 090-7961-6478(村上さん)


 

2013年12月2日月曜日

一口に『ピアノレッスン』といえども

「私もこどもの頃こんなピアノレッスンを受けたかったです。」

レッスンに付き添われていらしたお母様からこのような嬉しいお言葉をいただきました。

一口に「ピアノレッスン」といっても、指導者によってレッスンのポイントはもちろん生徒さんとの関係の築き方、保護者の方々との関わり方など様々ですので、ともするとピアノレッスンに対する印象が正反対になることもないとは言えません。

私自身、4歳の頃からずっとピアノレッスンを受けてきて、それを振り返ったときに
「こんな素晴らしい体験をさせてもらった」
「ピアノ長く続けてこられた秘訣は先生方のこういった接し方、私の意欲を掻き立ててくれるような言葉がけがあったからこそかもしれない」

また反対に、
「こういうことをもっと早い段階で教わりたかった」
「こういった経験が必要だった」
「褒めてもらうばかりでなく、足りないところを『足りないよ』と指摘してほしかった」

など考えさせられる点が多々あります。

そういった実体験を元に、今私が行なっているピアノレッスンの内容をどんなものにしていくのか、生徒さんたちが幅広い音楽の世界に興味を持てるようにするにはどうしたらよいのか、日々考えながら過ごしています。


2013年11月29日金曜日

受身にならずに

クリスマス会の準備を進めております。

可愛いお菓子の袋詰めを次男に手伝ってもらいながら行ないました。

(少し気が早いかもしれませんが(笑))


そして、プログラム作成。

パソコンが得意でない私は、
これまで毎回主人の助けを借りて作っていたのですが、
今回はなんとか一人で作れないものかと試行錯誤しております。

手伝ってもらってばかりだとなかなか覚えられないので、
あれこれやってみて自分のやりやすい方法を見つけ出せないものか、
と思っています。

パソコンだけではないですよね。

これはピアノの上達にも言えることなのではないでしょうか。

「ここはこう弾いたらいいんだよ」

こういった指導者の助言を待つばかりの受身の姿勢ではなく、
やはり自分で

「ここはどうやって弾いたらいいんだろう」

「どうしたらうまく弾けるのかな」

自分で方法を探る。

向上のために自分自身で考える。

とても大切なことだと思います。

あれこれ考え、試したうえで指導者のアドバイスに耳を傾けたとき、
初めてそれを自分のものにできるのではないでしょうか。


2013年11月28日木曜日

ピアノ教室だより ~クリスマス会に向けて~

お教室のお便りを書きました。



今回は、クリスマス会のお知らせと新しくお教室に通われる生徒さんのご紹介です。

保護者の方々にはもちろんお読みいただきたいのですが、生徒さんご本人にもぜひ読んでいただきたいと思い、ふりがなもつけました。

ご家庭で目を通していただけたらと思います。

よろしくお願いいたします。


2013年11月25日月曜日

緒方ヤヨイ先生♪

魅力的な人間オーラはどのようにして作られるのでしょう?

一度お会いしたいと思っていた、ある素敵な方のオーラを間近に感じ取りたくて、週末に大阪堺市まで出かけてきました。

うたピアノの教室オーバル主宰、緒方ヤヨイ先生。
http://tsi-dsg.ldblog.jp/

わらべうた伝承講座とコーラス指導講座。




今回の講座を受講するにあたって一番興味があったのは、実はヤヨイ先生が醸し出す人間オーラ。

もちろん、「わらべうたをレッスンに取り入れてみたい」、とか、「声を出して歌うのが苦手な生徒さんのために、どう発声など指導をしていったらよいのか」なども知りたいとは思っていましたが。

ヤヨイ先生のブログを拝見させていただくと、文章からお美しい人間力が伝わってきます。

先生の文章には、人として、また指導者としてよりよく生きようとする力強さが感じられるのです。

ご自身の持っていらっしゃるお考えを文章という形で、美しく、なおかつわかりやすく表現なさっています。

そして、実際にお目にかかったヤヨイ先生。

人を和ませる優しい笑顔と美しいお声がとても印象的。

かけてくださるお言葉も温かみのある、一つ一つ丁寧なものでした。

人生の逆境、自分に対するコンプレックス、そしてご自分だけでなく周囲の人たちの置かれている状況を見つめ、解決するにはどうしたらよいのかを考え、解決に向け進んでいく勇気。

先生のブログを拝見させていただくとわかるのですが、それを持つことは人としての魅力を増すのですね。

また、自分とはどんな人なのかを知り、よりよくするための努力を怠ることなく前に進んでいこうとする姿勢。

周りの方々のお話に静かに耳を傾け、受け入れることのできる心の器。

これらをヤヨイ先生はお持ちで、それが内面から溢れて、笑顔や語られるお言葉に表われていました。


たくさんの人生経験、そしてそれによってもたらされる思考が魅力あるオーラとなって表われ、他の人に伝わるのですね。

今後、人として、指導者として、母として、妻として、娘として、どんなふうに生きたいのか、ヤヨイ先生にお会いしたことで今また深く考えています。



最後に、緒方ヤヨイ先生、そして今回この講座を主催してくださったリーフミュージックルーム種田葉子先生http://rythmique.seesaa.net/にも心から感謝しております。


細やかなお心遣いをありがとうございました。



2013年11月22日金曜日

いい夫婦の日にちなんで♪

今日は11月22日。

“いい夫婦の日”なのですね。

それにちなんで何か私たち夫婦のことを記事にしようと考えたのですが、

よりによって思い浮かんだのは過去のこんなエピソード。

私がブログをやってみたいと主人に相談したときのことです。

私「ブログやってみたいんだけど、ページ作るの手伝ってくれないかな?」

主人「やってみるのはいいけど。。

    箱があっても中身がなきゃしょうがないからねぇ。」

ボソっと主人はこう言ったのです。

私は、「中身がないと思われているのか・・・」となんだか悔しくて、ブログを始めることを決意したのでした。

ひょっとすると主人は意図してこのようなことを言って、妻のヤル気を引き出しているのかもしれませんね。(苦笑)


さて、明日はお知り合いのピアノの先生が主催なさる講座に参加してきます。

堺まで、小旅行気分で行って参ります。

一人で外出するのはいつ以来だったかな。

楽しみつつ、しっかり学んできます。

皆様もよい週末をお過ごしください。


2013年11月21日木曜日

楽譜に書いた音符が笑ってる♪

楽譜を毎日せっせと書いている長男。

だんだん書くスピードも速くなってきました。

「ママ~、みてみて~、わらってる~!かおがいっぱ~い!」

と書いた楽譜を見せにきました。





うん、確かに笑ってる(笑)

私、楽譜を30年近く毎日のように見てますが、

こんなふうに見えたこと、なかったです。(笑)

2013年11月20日水曜日

クリスマス会に向けて♪

今日はクリスマス会のことを、あれこれ進めました。

プログラムを考えたり、生徒さんからのリクエストの「お菓子のつかみどり」の準備、ピアノ解体イベントをお願いしている楽器店の方とも連絡を取りました。

詳細を記入して事前にお配りするお教室だよりも書き始めました。

こうしてウラ準備を進めつつ、生徒さんが少しでもよい演奏ができるようにレッスンをしっかり行なっていきたいと思っています。

ご自宅でもクリスマス会に向けて、意識を高めてピアノに取り組んでもらえたらと思います。

生徒さん一人一人の頑張りが、よいクリスマス会を作り上げることに繋がりますので、お母様がたからもお声かけをお願いいたします。


クリスマス会でレッスン室などに飾りつける、“かざり”を募集しています。

折り紙で作ったものなど、どんなものでも構いません。

よろしければお子様と一緒にお作りになってご持参いただけたら嬉しいです。

(クリスマス会が終わりましたらご返却いたします。)


生徒さんたちが作り上げる素敵なクリスマス会、私もとても楽しみです。


(これは息子が作ってくれたかざりなんですが。。
キャンディだそうです。)


2013年11月19日火曜日

つらいときには“つらい”と言っていい♪   ~子育て~

昨日、子育てに関する記事を書きました。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2013/11/blog-post_18.html

その後で、長男2歳、次男0歳のときのことがいろいろ思い出されてきました。


真冬の凍えそうに寒い公園で、同じく2歳0歳の子を持つママ友達と話したこの会話。

「暖かい部屋で、椅子に座って、暖かいコーヒーをフーフーしながら飲みたいよね。
カフェにいかなくていい。
自分のうちで、自分のマグカップで、インスタントコーヒーで構わない。」

上の子を遊ばせながら、下の子をおぶって二人でしみじみと語ったのを思い出しました。

その頃は、ホッと一息つくことすら出来ない毎日だったのです。

そのママ友はこんなことも話したくれました。

「子育てって、して当たり前な雰囲気があるよね。
つらいときも“つらい”って言えないことがある。」

確かにそうかもしれないと思いました。

私自身の中にも、

「みんなしてることなんだからできて当たり前。
つらいなんて理由にならない。」

という思いがその当時、特に強かったです。

でも、もしもっと私たち母親が、つらい時には“つらい”って素直に言える環境があったら、

もっとラクに肩の力を抜いて子育てができるんじゃないかな。

時には弱音を吐いたって構わないんじゃないかな、って最近は思います。

一人で抱え込むのは、大変ですものね。

時には周りに助けを求めることがあっても良いんですよね、きっと。



2013年11月18日月曜日

次男の三歳の誕生日に思うこと♪


皆様、子育てが最も大変なときはいつでしたか?


次男が3歳の誕生日を迎えました。

おかげさまでたくましく育っています。


「子育ては今が一番大変なとき。一時のことだから頑張って。」

という周囲の言葉に、

「大変なときって一体いつまで続くんだろう。ずいぶん長いなあ。いつになったらこのトンネルの出口が見えてくるんだろう。」

少し前までそう思って過ごしていました。

特に、次男が生まれてから長男が幼稚園に行くまでの約1年半は本当に壮絶で、思い返しても恐ろしいほど(苦笑)。

体力的には何とかなっていましたが、私にとっての一番の難題は長男のワガママと向き合うこと。

長男に対する自分の感情をどうコントロールしたらよいのか戸惑う毎日でした。

時にはもう消えていなくなってしまいたいと思うほどでしたが、幼い息子2人置いて消え去るわけにもいかず。

ものを食べる気持ちにもなれないくらいしんどくて、次男を負ぶって泣きながら長男のワガママに耐えていました。

一人目だったのでどう接してよいのか、わからなかったというのもあるかもしれません。


そのころに比べたら、今、だいぶ落ち着いてきたと思います。

幼い息子たち、可愛いはずなのに、
正直もう二度とあの時には戻りたくないと思ってしまいます。(笑)

先日、玄関先で顔を合わせたご近所の方も、同じようなことを言っておられました。

「あの地獄は二度と味わいたくないですよね」と。

皆さんやはり大変な思いをされて、必死に子育てなさっているのですね。

実際に経験してみると、本当にいろんなことがわかりますね。

(ちなみにその方は二歳違いの二人の息子さん(小学二年生と年長さん)、そして今一歳のお嬢さんがいらっしゃいます。

「3人目生まれたけど、息子二人が0歳と二歳のときのような大変さはないですよ。
あのときに比べたら遥かに穏やかです。」
とおっしゃっていました。

私は三人目を産む予定はもうないんですが、なんだか妙に安心してしまいました。)


大変な時期を乗り越えた先にあるもの、それがこれから見えてくるのかな、そう思うと楽しみです。

大きくなったらなったでまた別の大変さがあるのでしょうけれどね。


2013年11月14日木曜日

ペダリング♪

大人の生徒さんのレッスンで最近取り組んでいる「ペダリング」。

ペダルを踏むのは簡単なことではなく、自分の音をよく聴くことはもちろん必要で、タイミングを掴んだりするのも慣れないうちはとても難しいものです。

レッスンでは私が実際に踏んで演奏するのを観察していただいたり、私の足の上に生徒さんの足を乗せていただいてタイミングをつかんでもらったり、試行錯誤しています。

「右手と左手両方に神経行き渡らせるだけでも大変なのに、足まで動かすなんて難しいです!」
とおっしゃいながらも頑張ってくださっています。

何だかとても楽しい雰囲気のレッスンになっています(笑)。

私がピアノ教室を始めたころにも、生徒さんにこのペダリングをどのようにして理解し、習得してもらったら良いのだろう、と考えていたことがありました。

そのときに購入したこちらの本。



ペダルの踏み方のバリエーションや、構造など、マンガ形式でとてもわかりやすく説明されています。

(対象年齢は小学生以上でしょうか)

ご興味おありの方いらっしゃいましたら、お貸ししますのでぜひ読んでみてくださいね。

2013年11月13日水曜日

みんなが大好きなクリスマスソング♪

あっという間に11月も半ば。

クリスマスソングを生徒さんに練習してもらっています。

それぞれのレベルにあったアレンジ譜がありますので、生徒さんたちが無理なく楽しみながら弾くことができます。

その中で、ピアノを習い始めて間もない生徒さんには、こちらの楽譜の中の曲に挑戦してもらっています。




ご覧のとおり、メロディーライン(上の段)が両手の交互奏になっていて、生徒さんに弾いてもらうようになっています。

左手で弾くところが赤く示されているので、とてもわかりやすいです。

下の段は伴奏パートで、お父様お母様に弾いていただくか、私が弾きます。

11曲ほど収められているのですが、生徒さんが知っているクリスマスソングは限られているようで、みな同じ曲を弾きたがります。(笑)

「あわてんぼうのサンタクロース」と「ジングルベル」が大人気!

私としては「きよしこの夜」などぜひ弾いてもらいたいのですけれど、知らない生徒さんが多いのには驚きました。(笑)




2013年11月12日火曜日

好きな曲を無理なく弾こう♪~楽譜書きます~

「好きな曲ばっかり弾きたがるんです。でも手の形とかメチャクチャで。
どうしたらいいんでしょう?」

あるお母様が、お子様のお家での練習の様子を報告してくださいました。

そのお言葉を受けて、ディズニーの『星に願いを』が大好きだという生徒さんに、
両手を使って無理なくメロディーラインを弾ける楽譜を作りました。

聞きなじみのある曲のメロディーを弾こうと思ったとき、
片手のみで弾こうとすると指が足りずに突っ張ったりすることがありませんか?

両手を無理なく上手に使って一つのメロディーラインを弾けるように、
指番号も考慮して楽譜に書き込んでおきました。

「好きな曲弾きたいけど、どんな指を使って弾いたらいいんだろう?楽譜がほしいな」

そう思われている生徒さんいらっしゃいましたら、ご相談くださいね。

楽譜、書きます!





2013年11月7日木曜日

挫折と休憩♪

少し前に、「子育てコーチング」という活動をなさっている橋口直子さんとお話をさせていただく機会に恵まれました。
http://ameblo.jp/fwjcoaching/entry-11637313475.html
http://ameblo.jp/naoko-himawari

ピアノ教室のこと、子育てに関すること、私の話を聞いていただいたり、コーチングの視点から見たアドバイスをいただいたり、私にとって自分を振り返り、そしてそこからまた新しい視点を見つけ出す大変貴重な時間になりました。

その中で最も印象に残ったのは橋口コーチのこのお言葉。

『辛くなったら休憩してもいいんですよ。
それは挫折とは違うんですよ。』


何か一つのことを辞めてしまったとき、「挫折した」と自分を責める気持ちになることはありませんか?

思えば私は音大卒業当時、音楽の仕事がなく(実はそれ以外の仕事にも就くことができず)、パン屋でパン製造のアルバイトをしていました。

自分がピアノを辞めてしまった挫折感、また、ずっとピアノを続けさせてくれていた両親に対し期待を裏切った罪悪感に苛まれて日々を過ごしていました。

ピアノに対する自信だけでなく、人としての自信を失っていて、人目に触れるのが怖く、パン屋の店長に接客(レジ)をやってみないかと頼まれたのですが、お客さんと対面することすら出来ない私は、それを引き受けることもできませんでした。

厨房の奥でひたすら、もくもくとパン生地と向き合っていました。


しかし、今思えば、それは単なる「休憩」に過ぎなかったのですね。

この「休憩」の日々があったからこそ今ピアノ教室を頑張れているようにも思えます。

ピアノを通して人と交流できることがとてつもなく嬉しいのは、この経験があったからこそかもしれません。


ご家庭の事情により、12月いっぱいでピアノ教室を辞められる生徒さんがいます。

ずっと続けていたピアノを辞めてしまうわけですが、

「ちょっと休憩。またいつでも始められるんだ、私はピアノが弾けるんだ」

そう思ってもらえたらいいな、と思います。








2013年11月6日水曜日

幼稚園の先生♪

先日より、高校3年生の生徒さんがお教室に通われることになりました。

幼稚園の先生になるのが夢とのこと。

素敵なピアノ演奏ができる幼稚園の先生を目指して、一緒に頑張っていこうと思っています!


さて、今日は長男の幼稚園の参観に行ってきました。

こどもたちがコンテを使って絵を描く時間と、ホールで体育をする時間を見てきました。

私は指導の仕事をしていますので、参観に行くと、こどもたちの様子だけではなく先生方の行動や声かけをつい観察してしまいます。

どうやって30人弱のこどもたちをまとめているんだろう?
こどもたちが興味をひくような声かけは?
優しさと厳しさのバランスは?
上手な時間配分は?

いろいろと気になってしまいます。

幼稚園の先生から学ぶことはとても多く、私のピアノ指導にも実際それが活かされています。


幼稚園の先生を目指す生徒さんとも、これから先、指導についていろいろと語れる仲になれたら嬉しいなぁ!なんて、密かに思うのでした(笑)。








2013年11月5日火曜日

「何を弾くか」ではなく「どう弾くか」

クリスマスコンサート、そして2月のピティナピアノステップで生徒さんが演奏する曲目のご提案をさせていただいています。

保護者の方々から、
「この曲はレベル的にどうなんでしょう?簡単すぎませんか?」とか、
「去年弾いた曲より難易度は高いんでしょうか?」
などといったご質問をいただきます。

私が軸にして考えたいのは、「何を弾くか」ではなく、「どう弾くか」の部分です。


聴き栄えのする曲、難易度の高い曲、挑戦させたいお気持ちはとてもよくわかります。

しかし、それらをただ指を動かして弾くだけでは、音楽の本質、『音で表現する』ということに到達することができません。

「ピアノという楽器から美しい音色をいかに出すことができるか」、私はそれを重視して生徒さんに演奏してもらいたいと思っています。

一音一音を美しい音色で奏でるのは実は簡単なことではなく、生徒さん側にも指導者側にもとても根気のいる作業です。

一見簡単そうに思える曲も、そういうところにこだわって弾くのはなかなか簡単ではないのです。

また、そこをおろそかにすると今後ずっとそれができないまま、それを知らないまま、ピアノを弾くことになってしまいます。

そしてあるとき、弾ける曲に限界がきてしまうのです。


実際、私は高校生や大学生になってから、それができていない自分に気づき、このことをとても悔やんだ時期がありました。

「小さいうちにここをしっかり学んでいたら、もっと音楽的な演奏ができるようになっていたはずなのに」と。

生徒さんにはできる限りここの部分をクリアして、正しいフォームで、美しい音色を出すためのテクニックを学んでほしいと思っています。

音楽を専門にしないにしても、美しい音色を奏でるためのテクニックは、必ず生徒さんたちの宝になるに違いありません。

2013年11月1日金曜日

自分軸♪

たくさんの情報が飛び交う現代社会において、自分にとって価値のあるもののみを選択する勇気、判断力って必要です。

私の周りにもたくさんのピアノ指導に関する情報が溢れていて、次々に新しい教本が出版され、そのたびにセミナーが開かれ、たくさんの指導者が集い、そこでまた情報交換が行なわれ・・・。

そんな環境の中でどれだけ自分軸を持って、自分にとって、あるいは自分の教室にとって良いもの、必要なものを見極めることができるか。

みんなが「よい」と言っているものは「よいもの」に見えてくる。
でも、確かに「よいもの」かもしれないけれど、それは自分にとって今必要なの?本当に価値のあるものなの?

あまり考えすぎて行動に移せなくなるのもよくないけれど、
周りの人が発信している情報を鵜呑みにせず、冷静に自分で物事を判断するって大切なこと。

特に最近の世の中の風潮として「褒める」「認める」ことが重視されているから、プラスの情報が先走っているんですね。
逆に批判だったり、マイナス点に関する情報が少ない。

批判ばかりの世の中だったらそれはそれで問題なんだけれど、そういった面もあるんだということを理解した上で、物事を選択していくのがいいと思います。



これは先日、ピアノの先生仲間のご自宅を訪問させていただいて、自分軸をしっかり持っていらっしゃるその先生とお話してつくづく感じたことです。
正直、どんなセミナーに行くよりも考えさせられることの多いひとときでした。
気づいたら4時間以上経っていてびっくりしました。
自分がこんなに長い時間、一人の相手とお喋りができると思っていなかったというのもありまして。
(私、もともとお喋りが苦手なんです(苦笑))

じっくり人と話をするって大切だなぁ、発見がたくさんあるなぁ、と感じました。
今回は実家の母が来てくれ息子たちを見てくれたので、この訪問が実現しました。
4月になったら次男も幼稚園に行くので、自由な時間が増えます。
「お喋り苦手」なんて言っていないで、いろんな人と会って話をしてみようと心したのでした。
自分軸、確立するためにも。



2013年10月30日水曜日

ブルグミュラーでお国めぐり 後藤ミカ先生♪

以前ブログでご紹介しました「ブルグミュラーでお国めぐり」~お話連弾曲集~。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2013/04/blog-post_24.html

著者である後藤ミカ先生のセミナーに行ってきました。



このテキストに込められたミカ先生の思いや出版に至るまでの経緯、それぞれの曲のポイントをお話くださいました。

レクチャーコンサートとして先生自らの演奏で各曲をご紹介いただいたのですが、その演奏が大変魅力的でイキイキとしていて、帰宅してからも今なおリズムが頭から離れません。

私の中で特に印象的だったのは「素直に弾んでカーニバル」(素直な心)と「マリアにラブソングを」(アヴェ・マリア)。

「素直に弾んでカーニバル」はボサノヴァ風でノリのよいテンポのピアノ演奏にリコーダー合奏がつけられ、聴きながら「あの仲良し3人組に挑戦してもらいたい!」と生徒さんの顔が頭に思い浮かびました。

「マリアにラブソングを」はゴスペル風の合唱付き。
会場の皆でこの合唱をしてみましょう、ということで100人を超える参加者(皆ピアノの先生!)がピアノ演奏に合わせて歌いました。
考えてみたら私、ゴスペル初体験!
心揺さぶられるような、ゾクゾクするような、素晴らしい体験をさせていただきました。
あのような体験、なかなか出来ないです。

何より素晴らしいのは音楽を通して人と人が繋がることができる、ということ。

このテキストが出版されたことによって、こうしてたくさんの人が集い、感動を共にすることができる。

人と人との繋がりこそが宝物だと、ミカ先生おっしゃっていました。

素敵なテキスト、出会いに感謝です。









2013年10月29日火曜日

ピアノがお家になくても出来ること♪

11月よりお教室に通われる1年生の女の子。

ピアノのレッスンを心待ちにしてくれているようで、大変嬉しく思います。

ご自宅にまだピアノをお持ちでないそうで、体験レッスンの際にお母様からこんなご質問をいただきました。

「ピアノを購入するにあたって色々と検討する時間が欲しいです。
そうなると家にピアノが到着するのはまだまだ先になってしまうと思います。
ピアノが家になく、練習ができない状態でレッスンを始めてしまって良いものなのでしょうか?」

そうですよね、ピアノは値段からして思い立ったらすぐに購入できるようなものではありません。

お母様方にはよ~くお考えいただいて、納得していただいてからご購入いただくのが一番だと思っています。

例えば、
・アコースティックピアノと電子ピアノの違い
・どの価格帯のものを選ぶのがベストなのか
・どこで購入するのがよいのか?楽器店?ネットショッピング?それとも家電量販店? 
他にもいろいろな疑問が出てくると思います。

そんな疑問、ございましたらどんなに小さなことでも構いませんのでぜひご連絡をください。


話は戻りますが、レッスンを始められてしばらくはご自宅にピアノがなくても大丈夫ですのでご安心ください。

ピアノを弾くことだけが、おうちで取り組む「練習」ではありません。

歌ったり、音符を書いたり、曲にお話をつけたり、絵を描いてイメージを膨らませたり、ピアノがなくても出来ることはたくさんあり、弾くことと同じくらいそれらは大切なのです。


お母様方、ピアノに関して悩むことがございましたらお話お聞かせくださいね。

解決に繋がる糸口を見つけるお手伝い、させていただきます。






2013年10月28日月曜日

中学生の生徒さん♪

中学生の生徒さん。

部活や勉強で忙しい中、毎週レッスンに通ってくれています。

「忙しいけれど、ピアノを習い続けよう」という気持ち、素晴らしいと思います。

2月のピティナピアノステップにも挑戦する、ということで相談して曲目を決めました。

一曲目は「お菓子の世界」という曲集の中から、“ホットケーキ”。

二曲目は「きらきらピアノポピュラーメロディーズ3」より、“虹の彼方へ”(オズの魔法使い)


2曲ともジャズを思わせるお洒落な響きの入った曲です。

聴き慣れない和音が使われているので馴染むまでに少し時間がかかるかな、と思っていましたが、よく取っ付いてきてくれ、少しずつ自分のものにしてくれています。

生徒さんの今回の挑戦、一緒に楽しみながら傍で見守りたいと思っています。


話は変わりますが、この生徒さん、小さいこどもと一緒に遊ぶのがものすごく上手なんです。

息子たちがよく遊んでもらうのですが、彼らが大はしゃぎで楽しそうにしているのを見て、本当に感心してしまっています。

小さい子にあれだけ好かれる中学生って、なかなかいないんじゃないかな。

これも一つの素晴らしい才能だと思います。

2013年10月24日木曜日

新しい生徒さんを前に思うこと♪

年度の途中ですが、体験レッスンのお問い合わせ、そしてご入会をいただき嬉しく思っています。

10月から1名、11月から2名の生徒さんが新しく通ってくださることになりました。

新しい出会い、私のほうもワクワクドキドキしています。

「ピアノが好き!」

生徒さんたちにそう思ってもらうためには、

指導者である私が

「先生に会いたい!」

と思ってもらえるような存在になることが必要。

生徒さんたち、保護者の方々と良い関係を築けるように、人間性を磨いていきたいです。

ピアノ指導者にとって、音楽性を磨くのと同じくらいそれは重要だと感じています。


よりよい指導をご提供していけるように、私自身も自分を磨いていきます。

新しい生徒さんのお母様、お父様、これからどうぞよろしくお願いいたします。




2013年10月23日水曜日

6手連弾♪

クリスマスコンサートに向けて、小学5年生の仲良し3人組が6手連弾に挑戦しています。

そう、連弾って2人で弾くものだけではないんです。

3人でも4人でも楽しめるんですよ!

今日のグループレッスンの際に、その練習をしました。

曲は“ジングルベルメドレー”。

みんな個人レッスンのときとは一味違った表情で、なんだかとっても楽しそう。

「ここはどこの高さで弾けばいいの?」

「手がぶつかっちゃうよ~!」

「伴奏強すぎない?!」

と指摘などし合いながら、3人でピアノの前に座ってワイワイ弾いてくれました。

3人の絆が、ピアノを弾くことで更に深まってくれれば、とても嬉しいです。


この小学5年生トリオの6手連弾に加え、お父様やお母様にも加わっていただくファミリー連弾、姉妹連弾も、クリスマスコンサートに向けて練習してもらっています。

“千と千尋の神隠しより「いつも何度でも」”の連弾をしたいと生徒さんよりリクエストがありましたので、楽譜を注文しました。

連弾に限らず弾いてみたい曲がありましたらぜひ教えてくださいね。


2013年10月22日火曜日

ピアノの練習に最適な時間帯はいつ?

昨日の記事で、本の紹介をさせていただきました。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2013/10/blog-post_2221.html

「ピアノがうまくなる子、ならない子」
http://www.amazon.co.jp/dp/4795838720

「もっとピアノがうまくなる子、ならない子」
http://www.amazon.co.jp/dp/4795841624


さっそくレッスン室に置いて、付き添いでお越しくださったお母様方に手にとっていただきました。

その中のお一人に感想をお聞きしたところ、

「朝、幼稚園に行く前に練習させたらいいんだ、ってことに気づきました!」

とおっしゃてくださいました。

その生徒さんは毎朝時間にゆとりがあるそうで、逆に幼稚園から帰ったあとは疲れてきてしまい、練習しようとしてもなかなか捗らないそうです。

お子様それぞれ、一番機嫌よく、集中して練習できる時間があるかと思います。

ぜひご家庭で、そのゴールデンタイムがいつなのか、お子様を観察していただき、その時間にうまくピアノの前に向かう習慣をつけることを試していただけたらと思います。

ちなみに我が家の場合は、
外遊び、夕食、お風呂、歯磨き、すべて済ませてからレッスン室へ行きます。

他のやりたいことを全てやらせて満足させてからピアノに向かわせます。

長男の場合、かなり体力があり、夜になってもそんなに疲れない様子なので今のところこれで落ち着いています。 

それから、この時間帯にする理由がもう一つ。

私自身が練習に付き合うのにかなりの労力を使い、疲れ果てるので、すぐ寝られる状態にしてから、というわけです。

あれ、自分の事例を考えると、「お母様方のベストな時間も考慮するとよいかもしれない」ですね!(笑)

2013年10月21日月曜日

毎日の練習、どうすればうまくいく?

長男にピアノを教えるようになって感じること。

毎日ピアノに向かわせ、練習させるのって本当に大変。

お母様方のお気持ちがとてもよくわかります。

長男は私が言ったことを聞かないし、
次男は横でハチャメチャな音を鳴らすし、
そんな状況だと私もイライラしだす。

一時、それはもう苦行としか言いようのない状況に陥っていました。

でも、
最近はそんな状況になることを予測したうえで、
ピアノに向かわせることができるようになってきたような気がしています。

長男への助言の仕方とか、
次男をうまくあやすとか、
自分がイライラしそうになったときに気を紛らわす方法を見出したりとか。

これらはその子、その人によってベストな方法が違うのではないかと思いますが、
我が家の場合、
長男には、機嫌の悪いときは無理に弾かせず、
彼の好きなマグネット音符やワークブックなどを好きなようにさせる。
次男には、私の膝の上で長男の弾いている曲のリズムに合わせて体を動かさせる。
私自身は、ピアノの側から少し離れて長男に助言する。

こんな対処法をとっています。

各ご家庭でも、上手なピアノ練習との関わり方を試行錯誤していただき、それぞれに合った方法を見出していただくのが一番良いのかな、と感じています。

一人ひとり、そのやり方は違うと思うのです。

お母様方にぜひ最善の方法を見つけていただきたいのですが、
私の知識や経験だけでお話するのにはやはり限界があります。
そこで、こんな本をご用意しました。

「ピアノがうまくなる子、ならない子」
http://www.amazon.co.jp/dp/4795838720

「もっとピアノがうまくなる子、ならない子」
http://www.amazon.co.jp/dp/4795841624


ご家庭での取り組み方法や、こどもにピアノを習わせるにあたって知っておくべき心構えなどが書かれています。

もしよろしければお貸しいたしますので、ぜひ読んでみてくださいね。

ブログでも今後、内容をご紹介していきたいと思っています。




2013年10月18日金曜日

保護者の方々とのコミュニケーションを取りたいです♪

本当は、もっと保護者の方々とのコミュニケーションが必要だと思っています。

毎週レッスンに付き添ってくださる方、送り迎えをしてくださる方、時々メールなどでお子様のご様子を連絡くださる方とは、お話することができているのですが、中にはほとんど顔を合わすことのない保護者の方もいらっしゃいます。

しかし、ご家庭それぞれ、ピアノを習わせることに対するお考えがおありでしょう。

それを含め、生徒さん一人一人の環境や状況、その子にとってのピアノとはどんな位置づけなのか、それを指導者はよく知る必要があると思うのです。

年末に予定していますクリスマスコンサート、少しでもそんな私の思いを反映したくて、保護者の方々に一言ずつ、日頃のピアノに向かう姿勢、ご家庭でのご様子などについてお話いただく時間を設けようと思っています。

私にとって、普段お会いすることのない保護者の方々にもお話を伺えるチャンスとなりそうです。


来年度以降は、初回レッスン時に保護者の方と一緒にお越しいただき、1年間の指針をお話させていただくことにしようか、などとも考えています。

できることから一つずつ、実行に移していきます。





2013年10月16日水曜日

ピアノ教室に生活感は無いほうがいい?!


『自宅がお教室の場合、できるだけ生活感を出さない工夫をしましょう。
“特別な空間”という雰囲気を保ちましょう。』

どこかで読んだ、ピアノ教室運営術の書籍にこんなことが書かれていました。

私はそれを読んで、「ほほぉ、確かにそれは必要だ。」と納得しました。


とはいえ、普段夕方から主にレッスンが始まるので、その前に家族の夕食を作り置きしておかなければなりません。

料理をするとどうしてもその匂いが家の中に広がってしまいます。

「先生何のお料理したの?」
「今日はカレー?」
「焼き魚の匂いがする!」

レッスンに来た生徒さんによく聞かれるのが現実です。(苦笑。)


先日、大人の生徒さんのレッスンがありました。

この日もレッスン前に魚を焼かざるをえず、私の方から生徒さんにこう切り出しました。

「魚焼いた匂いがしていてごめんなさい。
何とか対策取るようにします。
お香焚くとかして生活感消したほうがいいですよね。」

すると、生徒さん、

「先生、そんなのしなくていいですよ!
この、生活を感じる中にピアノの時間があるっていうのがいいんです。
それが素敵なんです。
ホッとするんです。
私だけですかね~。(笑)」
とおっしゃってくださいました。

「そうですか!そんなふうに思ってくださるのですね。これもお教室の味なのですね!」
と思わずお答えしました。

お教室を良くするために書籍などから情報を得て、実践していくことは必要です。

しかし、そればかりを鵜呑みにするのでなく、生徒さんたちから生のお声を伺うこと、これはやはりとても大切だと思う出来事でした。



2013年10月15日火曜日

ブログを生徒さんのヤル気向上の場に♪

以前、生徒さんの絵をブログに載せました。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2013/09/blog-post_25.html

そのことを生徒さん本人に話したら、次のレッスンの際、
「私の絵、パソコンに載ってた!」
とても嬉しそうに報告してくれました。

“自分の書いたものが載る”
やはり嬉しいことなのですね。

これをきっかけに
「ピアノのレッスン頑張ろう!」
と思ってもらえたらいいなぁ、と思います。

実は生徒さんの作品や、レッスンでの出来事・会話、保護者の方々とのやりとりをこのブログに載せる際、プライバシーの問題もありますし、どのように載せていったらよいのかずっと戸惑っていました。

しかし、ここ最近やっと、
「こんなふうに載せたら生徒さんのためになるんだ」
ということがわかってきたような気がしています。

このブログが生徒さんのヤル気の向上に役立つ場となれば嬉しいです。

一人一人の良いところを見つめ、引き出し、それをここでもご紹介していくことができるようにしていきたいです。





2013年10月10日木曜日

新しい生徒さん♪

9月に体験レッスンさせていただいた小学1年生の女の子。

体験レッスンでは初めてのピアノ教室に戸惑いを感じたのか、ピアノを一人で弾くのはちょっと・・・と尻込みしていました。

そこで私、付き添って来てくださっていたお母様、弟さんに一緒にピアノを弾いていただけないか、とご提案。

3人ピアノの前に並んで、耳なじみの曲をいくつか弾いてもらいました。


そのときにその子は「ピアノっていいな、楽しいな♪」って思ってくれていたんですね。

10月よりお教室に通ってくれることになりました!

何と、すでにピアノもご購入なさったとのこと。

頑張りたい気持ちが先日の初回レッスンでは、みなぎっていましたよ!

体験のときとはまるで別人のように、ピアノに一人で向かい、堂々と音を出してくれました。

立派!

さっそくクリスマスコンサートの曲を提案したところ、お母様が、

「始めたばかりなのに出られるんですか?」
とびっくりなさっていましたが、

大丈夫です。出られますよ!

生徒さん本人の「弾きたい!頑張りたい!」という気持ちさえあれば、
立派に弾けます!必ず上達できます!



2013年10月9日水曜日

電子ピアノの真相♪

先日、『電子ピアノで練習している生徒さんのための、指導セミナー』に参加してきました。


お教室に通ってくださっている生徒さんの約半数は電子ピアノを所有しておられます。

昨今の住宅事情などを考えると、とても魅力的な楽器です。

生徒さんたちに密接な『電子ピアノ』。

電子ピアノで練習している生徒さんを上達させてあげたいけれど、私はそれについて詳しいことを知らない現状がありました。

指導者である私が電子ピアノとアコースティックピアノの根本的な違いをよく知り、電子ピアノの長所・短所を理解したうえでのアドバイスをしていくことが必要です。

講座に参加なさった先生方がお困りになっていらっしゃる、電子ピアノで練習している生徒さんの特徴とその理由をいくつか挙げてみます。

・手の形が直らない→電子ピアノでは指を正しい形にしても、平らに寝かせたままでも同じ音が鳴るため、正しい形で弾くことの重要性を実感できない。

・左手パートがやたらと大きい→電子ピアノは自動的に伴奏を小さくする機能があるため、自分で調節する必要がない。そのためコントロールすることが身につかない。

・強弱や曲想の幅が狭い→電子ピアノの出せる音色は限られている。

・スタッカートがぼやけてしまう→電子ピアノは音の戻りが遅いため。

・ペダリングがうまくいかず、濁ってしまう。→電子ピアノはペダルをどう踏んでも濁らないため、アコースティックピアノのペダルの感覚をつかむ事ができない。

・聴音ができるようにならない→聴音をする際、生徒さんたちは知らず知らずのうちに倍音を聴いているのだが、電子ピアノは倍音が鳴らない。


「どうして教えたことが身につかないんだろう?」
「耳で自分の音を聴いたらわかるはずなのに」
などと私が生徒さんに対して漠然と思っていた疑問。

生徒さんに原因があるわけではなく、電子ピアノに出来ないことを私が求めていた、ということを痛感しました。

生徒さんもお家で練習する際に、「レッスンで先生から言われたことができない」とジレンマがあったかもしれません。

小学校くらいになればそれに気づき、直接私に話すことが出来てきますが、小さな生徒さんはそれに気づいたり、伝えたりすることはなかなか出来ませんよね。

こちらの充分な配慮、違いを知った上での指導が必要になってきます。

今回の講座をきっかけに、生徒さんのご自宅のピアノの状態、練習の状況をもっと把握することが大切なのではないかと感じました。

レッスンでアドバイスをしたことに対し、お家のピアノでいくら練習してもそれが出来なかったりする場合がありますので、お母様方もお気づきの点がございましたら、どうぞご連絡くださいませ。

私も生徒さんの日々の練習の実態を知った上でレッスンをし、生徒さんそれぞれに合った指導法を考えていくようにしたいと思っています。

ご協力をお願いいたします。






2013年10月7日月曜日

運動会でのハプニング♪

「かけっこ1番速いからね、見にきてね!」

少し前から長男はそう言って家族を運動会に誘っていました。





週末、待ちに待った運動会。

長男が輝く姿を一目見ようと、東京のからも私の両親が駆けつけました。

年中組の駆けっこが始まり、

「もうすぐ出番!」とカメラを構えてスタンバイ。

ところが!

わが長男、なんとスタート地点に立つ間際にトイレに行きたくなったみたい。

先生に付き添われ、トイレにダッシュ。

何ということだ!

長男が急遽抜けた分、他の園児たちは順番を繰り上げて走ることに。

最後のレースまでに間に合えば、走らせてもらえそうだが、間に合わなかったらどうなってしまうんだろう。

ソワソワ。。。

私たち家族だけでなく、先生方、役員の方、皆、心配されたことだろう。

あ、出てきた!

先生と手を繋いで、必死にスタート地点へ走る長男。

そんなにダッシュしたら、力尽きちゃう!

と思いながらも、

早くしないと最終レースに間に合わない。

スタートのピストル鳴らす先生が、うまく雑談を数秒入れてくださり、その間に息を整える長男。



そして数秒後、スタート!

トイレに往復走った直後のレース。

結果は2位。

がんばった。

みんなの3倍の距離走った。

レース終わって、迎えにいったら、

結局間に合わなかったようで、漏らしてた。


こういうときって本人になんと声かけたらいいんだろう。

トイレに行きたくなったら早めに言うんだよ、と毎日のように声かけているんだけど。

また、今回は先生や他のおともだちにも迷惑をかけてしまった。

でも、本人は一生懸命がんばったのも事実。

4歳の子に、どう声をかけるのがベストなのか。

考えてしまいました。

2013年10月4日金曜日

お父さんと一緒に♪

小学3年生の男の子のレッスンに、初めてお父様が同伴してくださいました。

「クリスマスコンサートで親子連弾をしてみませんか?」と以前から提案させていただいていたので、その曲をお父様もご一緒にレッスンしました。

小さい頃にオルガン教室に通われていたというお父様。

それ以来のレッスンということで少し緊張されていましたが、息子さんと並んで弾いてくださいました。

そして私が何より嬉しかったのは、その生徒さんがいつになく満面の笑顔だったことです。

「お父さんがレッスンに付き添って、一緒にピアノを弾いてくれる。」

このことが彼にとってものすごく嬉しい出来事だったのですね。

いつもは黙々とレッスンを受けてくれるのですが、お父さんと一緒のレッスン、親子で冗談を言い合いながら、何とも楽しそうにピアノを弾いてくれました。

クリスマスコンサートに向けて、二人で楽しみながら音楽を作り上げていってもらいたいです。

ピアノを通して家族の絆が深まる。

本当に素敵なことです。


2013年10月2日水曜日

生徒さん側がピアノ教室に求めているもの

『お教室に通われている生徒さん、そして保護者の方々が、ピアノ教室に求めていらっしゃる目的は何なのか。』

今、こんなことを改めて考えさせられています。


先日、生徒さんのお母様が私のところへお話に来てくださいました。

お子様の日々の過ごし方や、将来のこと、他の習い事のついてなど色々お話くださり、私も自分自身の今していることを客観的に振り返るよい機会になりました。

その中で、私が息子の英会話教室を探しているという話題になり、お子様をすでに英会話教室に通わせているそのお母様から、指導者の選び方についてお話がありました。

「指導者によって方向性や英会話教育に対する考えが違うかもしれないし、習う側の目的、ニーズも様々。
考えの一致する指導者を選ぶとよいのでは?」と教えてくださいました。

確かに、方向性にズレが生じてはせっかく習いはじめたことも長続きせずに勿体ないことになってしまします。

立場は逆ですが、これは私のピアノ教室にも同じことが言えると思いました。

一口に「ピアノを習う」といえども、ご家庭(あるいはご本人)によって、目的やその優先順位が違うかもしれません。

「楽譜を読めるようになりたい。」

「音楽的に美しい響きでピアノを弾けるようにしたい。」

「指を早く回せるようなテクニックを身につけたい。」

「ピアノを習うことで集中力を養いたい。」

「とにかく楽しくピアノを続けたい。」

「将来保育士になりたいから。」

「家庭、学校以外の心の拠りどころがほしい。」

この他にも、それぞれのお考え、思いがあるでしょう。

指導者として私はその一人一人の目的を把握し、ニーズに合った指導をしていく必要があると感じました。

私の「これを教えたい」という思いからくる内容だけのレッスンにならないよう、保護者の方々、生徒さんとのコミュニケーションを積極的に取るよう心がけ、ご意見を伺う姿勢、機会を持つことが大切。


お教室に対するご意見、ご要望、どんなことでも小さなことでも構いませんのでご連絡いただけたらうれしく思います。

生徒さん一人一人を大切に、思いを尊重できるピアノ教室にしていきたいと思っています。



2013年9月30日月曜日

コードネーム習得の第一歩 ~英語音名を覚えよう~

コードネームを生徒さんにぜひ習得してもらいたいと思っています。
まずは英語音名を覚えてもらうころから始めようと思い、こんなやり方を試してみました。

1.付箋にABCDEFGを書いてもらう。



2.テキストに書かれている図(1の写真)を見ながら、鍵盤に正しい音名の付箋を貼ってもらう。



3.「Cは何の音かな?」「ドは英語で何ていうのかな?」などクイズを出す。


週末レッスンに来てくれた生徒さんたちにさっそく取り組んでもらいました。
鍵盤に付箋を貼る、というのがめずらしかったようで皆、楽しそうでした。

 

実は、長男にも同じように取り組んでもらったのですが・・・
「鍵盤全部に付箋を貼る」と言い出し、自分で付箋に英語音名を書き、全ての鍵盤に貼って大喜びしておりました。(苦笑)







2013年9月27日金曜日

『自信』という言葉

発表会やコンサート前に、「自信を持って弾いたら大丈夫!」と、生徒さんたちに声をかける私。

ふと気になり、『自信』という言葉を辞書で引いてみると、
『自分の価値や能力を信ずること。自己を信頼する力。』とありました。

さらにこんな本を見つけ、読んでみました。
青木仁志著『一生折れない 自信の作りかた』
http://www.amazon.co.jp/dp/4902222795

この本によれば、自信とは、
『その人の、その人自身に対する肯定的な「解釈」や「思い込み」によって作られるもの。
「自分にはできる」とプラスの思い込みを持つことが成功・突破体験を生み出し、
その体験の積み重ねが『自信』を形成する。』

私はピアノ指導者ですが、もしかするとピアノは私にとって、生徒さんの人生をよりよい方向に導くための手段にすぎないのではないか、と思うことがあります。

発表会やコンサートも、生徒さんが「がんばったぞ!自分にもできたぞ!」と自分自身を肯定し、自信を形成する手段の一つ。

生徒さんたちが前向きな気持ちで自分自身を見据え、自分を信じて生きていくことができるように、ピアノを通してお手伝いしていけたらと思います。

2013年9月26日木曜日

ムリじゃないよ、きっとできるよ!

小学校高学年以上の生徒さんからよく聞くこの言葉。

「ムリ~!」

冗談で言っているのなら構わないのですが、この言葉で自分の可能性を潰してしまっていることがあって、本当にもったいないと思ってしまいます。

まずは自分で自分に「できる!絶対できる!」と言い聞かせることが目標達成へのスタートです。

スタートする前に生徒さん自身が入り口をふさいでしまうことのないように、上手に声かけをしていきたいです。


ところで、最近はピアノ指導にコーチングを取り入れる先生が増えてきているようです。

私も以前、コーチングのセミナーへ参加して以来、すごく興味が沸いてきています。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

生徒さんや保護者の方々とのコミュニケーションをよりよいものにするために、コーチングを学び、取り入れていきたいと思っています。

親しくさせていただいている先生がオススメの本を貸してくださいました。
勉強させていただきます。

辻秀一『人のために なる人 ならない人』
http://www.amazon.co.jp/dp/4901784013

2013年9月25日水曜日

心の中のキャンバス♪

「ペンギン」という曲があり、その楽譜に生徒さんが可愛い挿絵をつけてくれました。




カラフルなペンギンちゃん。
クマさんとおともだちになりたくて、「一緒にあーそぼっ!」と声をかけているのかな。
それとも、ひょっとして一目ぼれ!?
そうだとしたら、声もかけられずに少し離れたところから見つめているのかもしれませんね。

8小節の短い曲ですが、生徒さんオリジナルのストーリーが作れそうです。

ピアノを弾くときに大切にしてほしいのが、“曲のイメージを掴んで弾く” ことです。

ただ音符を目で追って音を出すだけでは、味気ない音楽になってしまうし、弾いている本人も面白くないのでは?

まずは、こうして曲にあった絵を描いたり、お話をつけてみたり、そういうことから音楽の世界を広げていってほしいと思います。

豊かな心を育むお手伝いをするのが、私たち指導者の役目。

生徒さんたちに演奏技術を身につけてもらうことはもちろんなのですが、
『心の中のキャンバスを、音を使って豊かに彩る。』
そんなことのできる生徒さんを、育てていきたいと思っています。

2013年9月24日火曜日

作曲の第一歩♪

「幼稚園から帰ったら曲作るからね。」

先日の朝、長男がそんな言葉を残してバスに乗り込みました。

偶然にもそれは、私が作曲家・轟千尋先生の講座に出かけた日。

長男の言葉が頭にあった私は、

「4歳の子に作曲教えるとしたら、まずどんなことから始めたらよいのですか?」

と先生に直接お聴きしました。


そしてこのようなお答えをいただきました。

「楽譜をたくさん書かせてください。今弾いている曲を写したり。
へんてこりんでも構わないので。」

さっそく帰宅後、長男にそのことを提案。



彼が取り組んでいる教本を、黙々と写していました。

よく見ると、へんてこりんですが(笑)。

書いてみると音符の位置や長さ、そして今まで気がつかなかった記号の存在を知ることもできるんですね。

「これは何?」といろいろ私に質問してきました。


生徒さんたちにも、楽譜を写す取り組み、ぜひオススメしたいと思います。

2013年9月20日金曜日

おしゃれな響きで、こどもたちの“耳”を開こう!~轟千尋 きらきらピアノ~

「小さなこどもには、とにかく簡単で単純な響きの曲を。」
こんな私の思い込みが、見事に覆されてしまいました。
 
今、話題の若手作曲家、轟千尋先生の講座に行ってきました。
『おしゃれな響きで こどもたちの“耳”を開こう!』
こんなキャッチフレーズのついた今回の講座。

「耳がわくわくする響きを楽しんでもらいたい!そして自由に操ってもらいたい!」
そんな千尋先生の想いが込められた楽譜、『きらきらピアノ』に基づいてお話が進められました。


「早い時期からいろんな響きに出会うチャンスを与えてほしい」と千尋先生。

例として『かえるのうた』に一味違った和音を付けることを提案してくださり、実際に演奏してくださいました。
すると、なんともオシャレな『かえるのうた』に!

メロディーは同じでも、和音を変えるだけでこんなにもイメージが変わるんですね。

これはぜひ今後のピアノレッスンに取り入れていきたい、演奏を聴いた瞬間にそう思いました。

私に限らず、これまでのピアノ指導現場では導入教材は主に、ドミソ(Ⅰ)・ドファラ(Ⅳ)・シファソ(Ⅴ7)の和音に基づいて作られた曲を使うことが多いのではないでしょうか。

確かに、これ以外の響きを用いた千尋先生の教材は、慣れるまでは違和感を感じるかもしれません。

実際に、先生も「耳が響きに慣れ、おもしろがるまで、早くても半年はかかるかもしれない」とお話されていました。

それだからこそ、この新しい、オシャレな響きに少しずつ触れてもらい、耳を慣らすことを始めていきたい。

音楽、そして生徒さんたちの可能性、未来が、これらに慣れることで何倍にも広がること間違いなしです。

生徒さんたちには今取り組んでもらっているテキストを続けてもらいつつ、この千尋先生の新たな試み、『おしゃれな響きでこどもたちの“耳”を開こう!』を少しずつ実践してみます。

きらきらピアノホームページで千尋先生のテキストに載っている曲を視聴することができますのでぜひ。
http://zen-on.jpn.org/todoroki/









2013年9月19日木曜日

中秋の名月にちなんで♪おぼろ月夜

中秋の名月。
今夜は本当に見事な満月がお目見え。
「お月見だんご食べたい!」と言うので作ってもらいました。
カボチャを混ぜて黄色くしたら、まるで満月のよう。



「お月さまを見ながら食べる。」と言いはるので、暗くなってから玄関前にレジャーシートを敷き、お月見だんごを味わってもらいました。(笑)


素敵な響きで彩られた『おぼろ月夜の』音源がありましたのでぜひお聴きください♪
(こちらを編曲なさった轟千尋先生に今日お会いしてきたので、明日以降、ブログに書きます。)

2013年9月18日水曜日

ジブリの楽譜♪

映画『耳をすませば』に出てくるカントリーロードという曲があります。

それを弾いてみちという生徒さんがいましので、楽譜を探してきました。

ジブリの楽譜は、本当にたくさんの種類のものが出版されていて、楽譜によって難易度が違ったり、同じ曲でも伴奏形や調性などのアレンジが違ったり、ソロ、連弾と様々です。

そんな中から、できるだけシンプルかつ原曲のイメージを保って書かれているものを選びました。




一番のみですが、歌詞も楽譜上に書かれているので、歌いながら弾くこともできます。

さっそく一通り弾いてみましたが、伴奏形などシンプルなだけに、どれだけ歌って弾けるかで完成度が大きく変わってきそうです。

生徒さんが自分の奏でている音色をよく聴きながら、ジブリの名作を演奏できるように、レッスンしていきます。

2013年9月17日火曜日

弾いてみたい曲は?好きな曲弾いていいよ♪

自分の好きな曲を弾いてもらいたいと思い、生徒さんたちに聞いてみました。

「弾いてみたい曲はあるかな?好きな曲弾いていいよ!」

すると・・・

まず、小さい生徒さん。
女の子だと『スマイルプリキュア』が一番人気!
男の子女の子問わず人気なのは『ドラえもん』『はなかっぱ』。

幼稚園や保育園で教わった曲を弾いてみたい、という生徒さんもいます。
『あめふりくまのこ』『ドレミのうた』『おおきなくりの木の下で』などなど。

やはり普段から耳にしていて馴染みのある曲が良さそうですね。

小学生になると、
『スタジオジブリ』、『嵐』(ジャニーズ)。

「好きな曲弾いていいよ!」と言ったら、急に生徒さんたちの表情が明るくなった!

これまでクラシックを中心にレッスンをしてきましたが、
ポップスもこれから積極的に取り入れてみようと決意しました。

さっそく楽譜を探したり、書いたりしてみますね。

2013年9月13日金曜日

大切なのはピアノを楽しむ姿勢♪


3歳、4歳、5歳あたりの生徒さんは特に、まだ自分一人ではなかなか練習ができませんよね。

お父様お母様に何らかの手助けをしていただかないとお家での練習が捗らないと思います。

しかし、無理矢理練習させることは絶対によくありませんし、かといって放っておいてはピアノを全く弾こうとしない場合もありますね。

こんなやり方はいかがでしょうか。

・お父様お母様が、ピアノを楽しそうに弾いているところを見せる(上手でなくても大丈夫です!)

・一緒にピアノの前に座って練習してみる

・「この前ここが上手だったからまた聴きたいな!」などヤル気の出る言葉がけをする

お子様が自ら進んでピアノを弾いてくれるようになるには、ピアノを好きになってくれることが一番大切です。

そうなってくれるための近道が、
『お父様お母様にピアノを好きになっていただき、楽しむ姿をお子様に見せる』なのです。

ぜひ、お子様と一緒にピアノを弾いて楽しんでください!



ピアノを弾けないお父様もぜひ!ファミリー連弾のススメ

先月のサマーコンサート、予想以上にたくさんのお父様がいらしてくださいました。

「お父様方も少なからずピアノに興味があるんだ」
ということがわかり、嬉しくなった私。

こどもたちだけでなく、お父様、お母様方にもぜひピアノに触れ、楽しんでいただきたくて、
ここ最近のレッスンではファミリー連弾のご紹介をしています。



ファミリー連弾とは、家族みんなでピアノの前に座り、それぞれのパートを弾きます。

例えば、「夕焼けこやけ」。
3人家族バージョン。

ピアノ初心者であるお父様は一番上のパート。
始めから終わりまで「ソソー、ソソー、ソソー・・・・」。
ひたすらソソーを弾き続ければOKです。

真ん中のパートは生徒さん。
聴きなじみのメロディーを弾いてもらいます。
「ソソソラ ソソソミ ドドレミレー」

そして少しピアノを習った経験がおありのお母様には和音(伴奏)のパートに挑戦してもらいます。
「ドミソ」「シミソ」・・・

三人のパートを合わせると、とてもお洒落なハーモニーが出来上がります。

ご家族で一つのことに取り組む機会、意外に少ないのでは?
ぜひこの機会にファミリー連弾楽しんでみられてはいかがでしょう。

‘’ピアノで家族が繋がる‘’

なんだか素敵だと思いませんか!




2013年9月11日水曜日

木の葉 ~曲のイマジネーション2~

「木の葉」。

こう名前のついた曲にこれから取り組む生徒さんがいます。

どんな木の葉をイメージするのか、それによって曲の感じが変わってきます。

例えば、葉っぱは何色?

初夏の新緑? 秋の紅葉?

もし、葉っぱが舞い散る様子を思い浮かべるなら、そのスピードはどれくらい?

ゆっくり、ひらひらと?

それとも風に吹かれていつのまにか飛んで行ってしまうのかな?

朝なのかなぁ? 夕暮れどきかな?

一つの短い曲ですが、こうして考えてみると、様々な情景が目の前に広がります。

日々のレッスンでは、まず曲のイメージをふくらませるところから、生徒さんと一緒に始めます。






2013年9月10日火曜日

虹は何色? ~曲のイマジネーション1~

虹。

青空にまたがる美しい橋。



私たち日本人は虹を七色だと思い込んでいます。

しかし、虹が何色なのか、その捉え方は国や民族によって違います。

それぞれの文化がその考え方を作り出しています。

例えば、「赤」の中にも薄い赤、濃い赤などいろいろありますから、色を細かく捉え、それぞれに名前をつけている国の人たちにとっては、たくさんの色で作られているように見えてきます。

一方、大まかに眺めてみると、複雑に見えない感じもします。
色に細かく名前がついていない国に人たちには当然、少ない色に見えますね。

実際、ある国では16色と言われ、

別のある国では3色だと言われています。


今、ちょうどレッスンで「虹」という曲に取り組んでいる生徒さんがいます。

何色の虹を思い浮かべて弾いてくれるのでしょう?

七色じゃなくてもいいのですよ。

何色に見えるかな?

音のバリエーションをたくさん作って、オリジナルの素敵な「虹」を描きましょう!

どれが正しいとかは無いのです。

人それぞれ見え方が違っていいのです。






2013年9月5日木曜日

どんなピアノの先生が魅力的?

ピアノの先生として、どんな先生が魅力的なんだろう?

生徒さんをコンクールで入賞させる先生?
生徒さんがたくさんいる先生?
ピアノの演奏がすばらしい先生?

どれも確かに凄い。
魅力的だと思う。

けれども、それだけじゃないってことを最近ヒシヒシと感じている。

セミナーや勉強会に行くたびに他のピアノの先生とお知り合いになる。

みなさん本当に勉強熱心。
向上心を持ってピアノ指導にあたっていらっしゃる。

そんな方々と交流して思うのは、
「生徒さんの心に寄り添って日々のレッスンをできる先生っていいな」
ということ。

コンクールに入賞、たくさんの生徒、プロのピアニストのような腕前。

実はこういったわかりやすい事柄のみがクローズアップされがちで、
実際、お教室選びの指標になっていることがあると思うが、
本当に大切なのはそれじゃない。

「生徒さん一人一人にあったレッスン、一人一人に寄り添うレッスンをできるかどうか」
これじゃないかな。

ピアノの先生に一番求められるのは、いかに生徒さんの心を汲み取り、寄り添うことができるか。

それにプラスして上記の目に見えるところがすばらしければ、なお魅力的。

たくさんのピアノの先生仲間と出会うことで、いろいろな考え方を学び、吸収することができている。
出逢いがなかったら、目に見えることばかりを目標にしていたかも。

そう思うと本当に、感謝。

出逢いによって今の私が創られている。



音楽を純粋に楽しむ♪作り上げる喜びを感じる♪上達を素直に喜ぶ♪

「先生は、こどもの頃からピアノの先生になりたかったの?」

将来のことが気になりだした中学生の生徒さんからこう聞かれました。

正直なところ、私はピアノの先生になりたくてピアノを頑張ったのではなくて、
「素敵な音で弾けるようになりたい」
その一心で、こどもの頃は毎日練習していました。

将来仕事に就くため、というような現実的なことは実はあまり考えていませんでした。

音大に進んだのも、ピアノをもっと上手に弾けるようになりたかったからです。
(大学時代はさすがに卒業後の現実が重くのしかかりましたが。)

これが良いのか悪いのか一概に言えないかもしれませんが、
生徒さんたちには、

音楽を純粋に楽しむ、
音楽を作り上げる喜びを感じる、
上達を素直に喜ぶ。

そういったところをできるだけ大切にしてもらいたいと思っています。

あまり現実的なところ(選ぼうとしている職業にピアノが必要だから等)と結びつけてしまうと、
素直に音楽、ピアノを楽しめなくなってしまうことがあるかもしれません。

年齢が上がるにつれ、そうも言っていられない状況になる場合があることはわかりますが、
音楽を学ぶことの本質を、生徒さんたちに忘れないでほしい。

音楽を楽しみながら学んだ先に、将来に繋がる何かが見えたら良いのではないでしょうか。




2013年9月4日水曜日

季節を感じたい♪ ~栗~

季節感。

日本にはせっかく四季があるのだから大切にしたい。


散歩していたら、農家の玄関先で売られていました。

このイガイガを見せたくて、
玄関に飾って生徒さんたちに観察してもらうことにしました。
「初めてみた」という子がほとんどで、皆、ものめずらしそうに見つめています。

季節を感じながら日々を過ごす。
いろいろな発見があり、毎日が楽しくなりますね。



2013年9月3日火曜日

音にもニュアンスがあることを知ろう♪   ~聴く力をつけるために~

聴く力をつけることがピアノ上達には必要だというお話を以前からしていました。
今回はそれについて、具体的にお話してみます。


「音のニュアンス」
何のことかお分かりでしょうか?
ピンとこないですよね。
身近な言葉、「ありがとう」を例にとってお話します。


「ありがとう」という5文字の言葉。
短いけれど、シチュエーションによってそのニュアンスは大きく変わってきます。

例えば、プレゼントを受け取って嬉しい気持ちになったときの「ありがとう」。
少し上ずった声で表情豊かに言います。

一方、子どもが母親に「ありがとうって言いなさいよ!」と叱られ、泣きべそかきながら言う「ありがとう」。
声は小さく、ひくひく言いながら、ですね。

このように、その時々のシチュエーションで「ありがとう」が全く違ったものになります。
実はこれ、ピアノ演奏にも当てはまるのです。
短いフレーズひとつも、そのニュアンスによって全く別の音楽に聴こえてきます。
ここは可愛く弾くところ?それとも怒ったように弾く?など、フレーズごとに考えながら弾いてみてください。

まずは「音楽にはニュアンスがある」ということを知ったうえで、音を聴き、弾いてみること。
試してみてください。







2013年9月2日月曜日

お会いしたかった山本美芽先生に♪

ずっとお会いしたかった方に遂にお会いする日が来ました。

音楽ライターの山本美芽先生。

週末、大阪にてセミナーがあり、参加させていただきました。 

夏休み中ずっとこの日を楽しみに、先生の本を読んだり、それをブログでご紹介させていただいたりしていましたが、やはり実際にお会いできるのはとても嬉しい出来事でした。

先生のお書きになる文章をあれこれ読ませていただいていたのですが、お姿やお声の感じ、雰囲気は文章ではわかりません。

想像では、聡明でちょっと手の届かないところにいらっしゃるイメージ。

実際の美芽先生は、聡明でありながら優しくその場を包み込み、ユーモア溢れるトークで周囲を和ませる、とても愛嬌のある方でした。

広い視点で物事をお考えになり、ご自分の立場を客観的に捉えることができていらっしゃる。
そして何より思考にバランスが取れている印象を受けました。

セミナーの内容はもちろんすばらしく、お話を一言も聴き逃すまいと必死にメモを取りましたが、今回のセミナー、「会いたかった人に会えた!」という嬉しい気持ちが先走ってしまい、今もなお興奮状態が続いています。

普段の私にはこのようなことは滅多に無く、本当に珍しい出来事です(笑)。

私も、「この人に会いたい!」そして、「会えてよかった!」と思ってもらえるような人になれるよう、人間性を高めていきたいと思いました。


セミナーの内容は、気持ちが落ち着いてから少しずつご紹介していくつもりです。








2013年8月30日金曜日

ぐりとぐら~カステラ作り~

ぐりとぐら。

一年くらい前だったかな、

この絵本を初めて息子たちに読んで聴かせたのは。

そのとき彼らは初めて「カステラ」というものを知った。

「カステラ食べたーい!」と騒ぐので作ってもらった。

そのとき(約一年前)の様子。


思い出した。

この写真撮った後、

次男は生地に飲みかけの紅茶を混ぜ込んでしまったのだった。笑。


この日、自分たちで作った「カステラ」。

甘くてしっとり。

一生懸命作ったから、さらに美味しさが増したんだろう。

忘れられないようで、ぐりとぐらを思い出しては

「カステラ作って食べようよ~!」と言い出す。



長男の夏休み最後の今日。

カステラを3人で作った。


焼きたてを眺めながら、「いい匂い!」

食べてみて、「ふわふわ~!」

「みんなに分けてあげたいくらい美味しいねぇ!」

わが息子がこんな優しい言葉を発するとは!(笑)


絵本からこうして世界が広がっていく。

いろんな絵本をこれからも読んであげたいものです。






2013年8月29日木曜日

子どものセンスは夕焼けが作る♪


素敵な本に出会いました。

『子どものセンスは夕焼けが作る』山本美芽
http://www.amazon.co.jp/dp/B00D8G4J50

 
「子どもと向き合うのって本当に大変!」

子育てしていてつくづく感じます。

・子どものセンスを伸ばしてやりたいけど、どうしたらいいんだろう?
・日々に追われて、なかなか子どもとゆっくり向き合う余裕がない。
・本当はもっといろんなことを教えてあげたり、体験させてあげたいのに。
・些細なことに目がいってしまうのでなく、もっと大らかに接してあげられたら。

そんな思い、皆さんもお持ちなのでは?

この本には日常生活でできる、
子どものセンスの伸ばし方が紹介されています。

例えば、食卓に花を飾ったり、
70色のパステルでお絵かきをさせたり、
夕焼けを親子でしみじみ眺めたり・・・。

「これなら私にもできそう」
「子どもたちにさせてあげたいな」

そう思える子育てのヒント、
人間性を豊かにするためのセンスの身につけ方が
たくさん書かれています。

その中で、私が最も興味深かったのは・・・

「母親が自身を磨くこと。
これが子どものセンスを磨くことに大きく繋がっていく」
というくだり。

「お母さん、素敵!」

そう思ってもらえるように自分を磨き続けたいです。





2013年8月28日水曜日

ファミリー連弾はいかが♪

サマーコンサート、たくさんのお父様方にもお越しいただきました。

初めてお会いする方もいらっしゃり、

コンサートにごご興味お持ちいただいて大変嬉しく思います。

ある生徒さんのお父さんにこんなご質問をいただきました。

「ドレミのドもわからないレベルなんですが、娘と一緒に弾いてみたくて。

弾ける曲ありますかねぇ?」


さっそくコンサート修了後、閉店間際の楽器店で楽譜を探してきました。



大村典子『日本のうた』 ファミリー連弾 ベストセレクション


せっかくなのでお父様と娘さんだけでなく、

お母様も一緒に三人でピアノを弾いてみては?

こう思い、こちらの楽譜を選びました。

ご家族3人、4人で並んでピアノを弾くことができます。


ファミリー連弾、ご家族の絆が深まること間違いなしです。

クリスマス会にはぜひ取り入れてみたいと思います。

いかがでしょう?

ご興味ございましたらお声かけくださいね。











2013年8月27日火曜日

細く長く続けること ~生徒さんの将来を見据えて~

サマーコンサートにお越しくださったお母様より、
このようなお言葉をいただきました。

「いつも色々工夫してくださることにとても感謝しています。
先生に教わっていなかったら
娘は途中でピアノを辞めていたかもしれません。
これからもできる限りピアノを続けたいと思います。」

将来、幼稚園か保育園の先生になりたいという、
小学6年生の生徒さんのお母様です。

これから中学生になり、勉強に部活動に忙しくなりますが、
ぜひピアノを続けてほしいと私も思います。

細く長く続けること。

これが必ず、「諦めなくて良かった」と思えるときに繋がります。

親でもなく、学校の先生でもないけれど、
一人の子と長い間付き合うことになりうる、ピアノの先生。

ある意味、特殊な立場かもしれません。

そんな立場だからこそ相手に寄り添えることがあるのではないか。

生徒さんの音楽性だけでなく、
人間性をも豊かにできるような関わり方をしていけたらと思っています。

生徒さんの将来を一緒に考えていけるような、そんな指導者を目指します。







2013年8月26日月曜日

サマーコンサートを終えて♪

日曜日、自宅にてサマーコンサートを開催いたしました。

朝から夕方まで4部に及び、延べ100人近い方々がレッスン室に足を踏み入れてくださいました。

あいにくの雨でしたが皆様ご家族揃ってお越しくださり、とても嬉しく思いました。


これまで細々と続けて参りました私のピアノ教室。

ここ最近生徒さんが増え、初めての大きな単独イベントとなりました。

開催前は、

皆様にご満足いただけるようなイベントを作り上げることができるのか、

生徒さんの演奏が当日までに完成するのか、

手際よく進行するにはどうしたらよいのか、

場所が狭いけれど快適に過ごしてもらうことができるだろうか、

あれこれ不安がありました。

しかし、当日は生徒さん、保護者の皆様、家族に支えられ、4部まで終えることができました。

全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

このピアノ教室は私一人の力ではなく、たくさんの方々の支えによって作り上げられていると改めて痛感いたしました。

感謝の気持ちを、今後よりよい指導をすることで示していきたいと思います。

コンサート終了後に、ご意見・ご感想をお寄せいただく用紙をお配りしました。

読ませていただき、今後に役立ててまいります。


保護者の皆様、このたびは本当にありがとうございました。













2013年8月23日金曜日

いよいよ今週末はサマーコンサート♪

今週末、いよいよサマーコンサートです。

『生徒さんに、気軽に人前で演奏できる場を提供したい。』

その思いから、レッスン室を広い部屋に移動。

自宅でコンサートを開けるようにしました。

今回のサマーコンサート、広くなったレッスン室で行なう初のイベントです。

とはいえ住宅街にあるごく普通の一軒家。

一度にお入りいただける人数がどうしても限られています。

そのため、今回は4部に分けての開催となります。


嬉しいことに、たくさんの保護者の方々がお越しくださるとのこと。

生徒さん、そして保護者の皆様が楽しいひとときを過ごすことができるように、

素敵なコンサートを作り上げたいと思います。

夏休み最後のよい思い出となりますように。



2013年8月22日木曜日

サマーコンサート、大人の部

サマーコンサート、大人の部。

こどもの部とは別に開催します。

大人の生徒さん同士で連弾をしていただいたり、

『大きな古時計』

『風の通り道』(となりのトトロ)

この2曲は連弾用に素敵にアレンジされたものを私と連弾していただきます。

こどもの部とはまた違った心持ちで、私自身もとても楽しみにしています。

普段ゆっくり生徒さんとお話する機会を持てないので、

演奏後はティータイムを設けて、おしゃべりできたらと思っています。

趣味としてピアノを習ってくださっている大人の生徒さんたち。

趣味を通して繋がる仲間がいるって本当に素敵ですね!


2013年8月21日水曜日

綺麗に響く音、出たよ!

最近のレッスンで私が行なっていること。

生徒さんの手を持って、脱力の指導をしています。

そうすると、どこにどれだけ余計な力を入れて弾いているかがよくわかります。

腕や手首、弾いていない指・・・。

これらに力が入っていると音が硬くなり、響きのある伸びやかな音が出ません。

脱力することで見違えるような美しい音色が出すことができます。

それを生徒さんに体感してもらいたい。


今日、小学2年生の生徒さん、私が手を持って一緒に音を出してみました。

すると、彼女はこう言ったのです。

「先生が手を持ってくれると、力抜けてるのにちゃんといい音が鳴る!

力入れない方が綺麗な響く音が出るんや!」


生徒さんが響きの違いに気づいてくれた!

とても嬉しくなりました。


まずは自分の音をよく聴いて、良い点、悪い点に気づくこと。

生徒さんにとって、とても重要な一歩だと思います。

2013年8月20日火曜日

夏の夜のハバネラ


私の大好きな曲集、

『虹のリズム』(平吉毅州)。

その中に『夏の夜のハバネラ』という曲があります。

今の時期にピッタリのこの曲、ご紹介させていただきます。

ピティナ音楽事典に音源がありましたので、聴いてみてくださいね。
http://www.youtube.com/watch?v=N8SgLsp8yRU

ちなみに、「ハバネラ」というのはキューバの民族舞曲。

この曲のベース、「タン、タ、タンタン」というのがハバネラの特徴的なリズムです。

ようやく息子たちが寝静まったので、

この曲を聴きながらブログを書いています。

甘~い気持ちになるのは私だけでしょうか。笑。




2013年8月19日月曜日

弦楽器との共演♪ ~山本美芽「自分の音、聴いてる」を読んで(3)~

山本美芽先生の本、「自分の音、聴いてる?」。

何回かに分けて内容をご紹介しています。

よい耳を育てるために連弾がおすすめだということは先日書きました。

さらに耳を鍛えるためにおすすめなのは、

『弦楽器との共演』と書かれています。

ヴァイオリンやチェロなどと合わせてピアノを弾く。

ピアノと異なった音色はインパクトがあり聴きやすい。

「弾きながら聴く」という練習に大変良い、ということです。


本の中で、弦楽器と共演できる場としてピティナピアノステップが紹介されていました。

私の生徒さんたちが毎年参加している醍醐サウンドワークステーションのステップでも『弦楽器との共演』、体験することができます。

本年度の詳細はまだ未定ですが、2月初旬に開かれる予定です。

決まり次第、お教室の生徒さんにはお知らせいたしますね。










2013年8月16日金曜日

生徒さん一人一人を思い浮かべながら

お盆休み最終日。

サマーコンサートの準備の続き。

まずプレゼント用のお菓子と工作材料の買い出し。

お菓子選ぶ際、

「グミが好きな子がいたなぁ。」

「可愛い葉っぱ型のパイ、生徒さんたちにあげたいなぁ。」

「コンサートに来てくれる生徒さんの兄弟の分も必要だなぁ。」

あれこれ考える。

工作材料のビーズは事前に注文してあったのを引き取りに。

生徒さん一人一人に好きな色を選んでもらっていたビーズ。

ビーズカウンターの土台になるコルク蓋付きのビンも。


帰宅してから、お菓子の袋詰め。

生徒人数が少なかった頃の感覚が取れない私。

一人一人の顔を思い浮かべながら丁寧に作業していたら

思いのほか時間がかかった。

そして、工作材料を一人一人が作業しやすいように下準備。

当日、たくさんの生徒さんが一度に作業する。

少しでもスムーズにできるように用意しておこうと思った。


生徒人数が増えても、
一人一人を大切に育てていこうと思います。






2013年8月15日木曜日

連弾で繋がる。

お盆休み3日目。

埼玉で過ごした小学校時代の友人が来訪。

お互いの家族も含め、みんなでワイワイ楽しく夕食。


その友人も昔ピアノを頑張っていた。

そのことを思い出した私は、彼女に「連弾してみない?」と提案してみた。

「簡単な曲なら・・・」と返事をくれた。

つきのひかり。

ちゃいろのこびん。

二人で息を合わせ、その空間と時間を音で共有する。

今はそれぞれ別の人生を歩んでいる私たちが、心を一つにして寄り添う。

一体となっている感覚。

長いこと離れ離れだった二人がこうして一つになっている。

そう思うと不思議な感じもしたが、ものすごく幸せな時間でもあった。


彼女は会社勤めをしながら、ご主人と二人の時間を大切に過ごしている。

一方、私は一度も会社勤めをしたことがないまま結婚し、ピアノ教室と子育ての毎日。

それぞれ自分たちで選んできた道。

時には迷いや戸惑いもあるけれど、一歩一歩ゆっくり進んでいる。

困ったときはいつでも助けあえる仲でいられたらいいな。

また一緒に連弾しよう。













2013年8月14日水曜日

昭和のピアノ教室へタイムスリップ!?

私のお盆休み2日目。



レッスン室のリフォームをなさった知り合いの先生のお宅を訪問させていただきました。

昭和レトロ感の漂う、風情溢れるお宅。

木で作られた音響パネルが壁や窓辺に配置され、天井も音の響きを意識したつくりになっていました。

そしてオーダーで大工さんに作ってもらったという棚。

たくさんのCDや楽譜がスッキリと収納されていました。

木のぬくもりが随所に感じられる、趣のある素敵なレッスン室でした。

旦那様のこだわりのスピーカーでピアノとチェロの音色を聴かせていただきました。

シューベルトの歌曲です。

味わい深いレッスン室に上質のサウンド。

出会ったことのない、しかしどこか懐かしいような、独特の空間がそこにはありました。


手料理もご馳走になり、大変美味しかったのでレシピを教わってきました。

ピアノ指導者としても、女性としてもとても魅力的な先輩。

学ぶところがたくさんあり、有意義な時間を過ごさせていただきました。









2013年8月8日木曜日

ピアノを習う目的、教える目的 ~ピティナコンペより思うこと~

ピアノを習う目的、皆さんは何ですか?

今週末から今日までの間、ピティナのコンクールの運営スタッフをさせていただき、参加者の舞台裏までを身近で見る機会がありました。

皆さん良い演奏、良い結果を目指して、ご本人、指導者、保護者の方が一丸となって本番に挑んでいました。

その光景を見て、ふと私はこう自分に問いかけました。

「自分は何のためにピアノを教えているんだろう?何を目的としている?何を求めている?」

コンクールには結果がつきもので、よい結果が出れば当然嬉しいし、悪い結果が出ると落胆しますね。

しかし、できるだけ結果を目的にしないようにしたい、本番に辿りつくまでのプロセスを大切にしたい。

生徒さんたちと音楽を作りあげていくプロセス。

ひとつひとつできることが増えていく喜び、また、そのできるようになった瞬間に立ち会えるという贅沢、これらを生徒さんたちと一緒にかみしめていきたいです。

2013年8月7日水曜日

お手伝いをするとピアノも上手になれる!?

以前、ピティナ(全日本指導者協会)の親学セミナーというものに参加しました。

その際に講師の先生が、

「指先を使う行為をこどもにさせることで指や手の筋肉を鍛えることができます。

お手伝いなどどんどんさせましょう。

ピアノの上達にも繋がって一石二鳥ですよ!」

とお話されていたことが私の頭の片隅に。

今日は息子たちに手伝ってもらってパン作りをしました。

これぞ指先を器用に操る良い訓練ですね!

↓めん棒クルクル



↓生地をウインナーに巻く


↓生地を丸める


 ↓溶き卵を塗る、ケチャップをかける、パセリをふる



2013年8月6日火曜日

山本美芽「自分の音、聴いてる?」を読んで(1)

「あなた、自分の音、聴いてる?」

この本はこの一節で始まっています。

実は「弾く力」と「聴く力」は別なんです。

弾けているからといって聴けているとは限らないのです。

私自身もこの問いについてこれまでの自分の演奏を改めて振り返ってみると、聴けていなかった時期が長いことありました。

これは私の幼少期から大学受験前までのピアノ人生の大きな欠点であったと思っています。

今回、この本を読んで、自分のことと重ね合わせていろいろと考えてみました。

その一つをご紹介しますね。



「どうしたらピアノを上手に弾けるんだろう?」

こどものころからずーっと私が抱えてきたこの疑問。

「たくさん練習すること」と当時師事していた先生はおっしゃり、私はそれを信じて毎日ひたすらピアノに向かっていました。

たしかにそのお答えは正しかったと思います。

しかし、それと同じくらい大切なもう一つのこと、「よく聴くこと」が重要だということを私は教わらなかったのです。

そして自分でもそのことに気づくことができませんでしたが、こんな疑問は常に持っていました。

「自分のピアノ、このままでいいの?何か足りないんじゃない?」



そんな時、ある転機が。

大学受験の直前、高校3年生の夏の終わり。

とあるきっかけで、今まで師事していた先生とは別の先生に私のピアノを聴いていただいたときです。

その先生は私の演奏を聴いてこうおっしゃいました。

「音に色彩感がなく、聴いていておもしろくない。

もっと自分の音を聴いて!

でも、あなたはずっと疑問を持ってきたんだね。

『何か足りない、自分はこのままじゃいけないんじゃないか』って思い続けてきたんだよね。

そう思ったってことは変われるよ。

今からどれだけ変われるかわからないけれども、できる限りのことをやってみましょう。」


それまで自分の音色について何の指摘もされてこなかったのです。

自分の演奏の欠点を思い知ったと同時に、「そこさえ変えることができればこの先もっともっと上手くなれるんだ!」

と、これまで曇っていた疑問に晴れ間がさしかかったような気持ちにもなりました。

志望校をその先生が教授をしていらっしゃる大学に変え、試験曲も一からやり直すことになりました。

しかし、そこからが本当に大変な日々でした。

受験まであと数ヶ月しかない。

先生のお部屋に半ば合宿状態で受験前の日々を過ごしましたが、やはり、小さいときから「自分の音をよく聴く」、という訓練をしてきた他の受験生には到底追いつくことができませんでした。

結局、第一志望に合格できませんでした。


私にはこんな過去があります。

ですので「聴く力」の重要性を身をもって感じ、生徒さんにはぜひ小さいうちから「聴く力」をつけてもらいたい、よい耳を持って欲しいと思って指導しています。







2013年8月5日月曜日

ブログの方向性

お教室に通う生徒さんの保護者の方々、地域でピアノ教室お探しの方々に読んでいただきたいと思って始めたこのブログ。

ここにきて、だんだんと他のピアノ指導者の方々などにも読んでいただく機会が増えてきました。

幅広い層の方々に読んでいただけることは本当に嬉しいことなのですが、そうなってくると書く内容をどういう方向性のものにしていくのか、少し悩むことがあります。

今日は保護者の方々に読んでいただきたい記事、今日はピアノの先生方に読んでいただきたい記事、今日は全ての方に読んでいただきたい記事、というふうにその日によってターゲットを変えて書いてもいいのかな。

また、読んだ人がどういう気持ちになるだろう?人を傷つけるようなこと書いてしまっていないだろうか?など考え出すと公開するのに躊躇してしまうことも。

このブログを書く一番の目的は、私がピアノ指導者として(実際は母としての記事がかなり多いですね。)どんなことを考えて日々過ごしているのかを皆様に知っていただきたいということです。

そのことは確かなのですが。

ブログに関するご意見もお聞かせいただけたら嬉しいです。






2013年8月2日金曜日

山本美芽先生「自分の音、聴いてる?」発想を変えるピアノ・レッスン



聴く力。

音楽を学ぶときにものすごく重要な力です。

これがあれば奏でる音のバリエーションを広げることができ、きれいな音色で表情のある演奏をすることができます。

したがって、私たち指導者にとって生徒さんの聴く力を育てることはとても大切なことです。

それを具体的にどう育てていくのか。

そのヒントがこの本にはたくさんちりばめられています。

ピアノ指導者必見の一冊です。

そんな一冊ですが、中には生徒さんご本人や保護者の方々にもぜひ知っていただきたい内容も書かれています。

一日でいっぺんにお伝えするのはとても大変なので、来週以降、何回かにわけ、私の実体験と照らし合わせたりしながら少しずつご紹介させていただきますね。

山本美芽先生ホームページ  http://homepage1.nifty.com/mimetty





2013年8月1日木曜日

レッスン室が広くなりました!

昨日の記事でレッスン室移動のことを書きました。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

本日、ピアノ移動が完了しました!


               

ピアノ専門の運送屋さんが3人がかりで汗だくになってピアノを移動させてくださいました。

ありがとうございます!

昨日は今までの部屋に別れを告げると思うと寂しかったのですが、いざ移動してみると、嬉しくて私、率直に喜んでおります。

これでホームコンサートも、懇親会も、いろんなことをみんなで集まってできるようになります。

企画を考えるのも楽しみ。

ビジョンが広がります。

次回のレッスン、リーニューアルしたレッスン室で行ないますので、音の響きなんかも楽しみにしていてくださいね。



今度はこの部屋で、生徒さんたちと歴史を育んで参ります!

それにしても今回のレッスン室移動、この4月に突如思いつき、今日実現しました。

お教室をよくするために、これからどんなことを自分が思いつくのか、そして形にしていくのか、私自身も楽しみです。

今はまだ考えもつかないようなお教室の未来。

ゆく末がどうなるかは私次第ですね。





2013年7月31日水曜日

さようなら小さなレッスン室

明日、ピアノを少し広い部屋に移動します。

今までの小さな部屋でのレッスンも今日でおしまい。



広い部屋に移動したら、ホームコンサート(それでも少人数制にしなきゃならないけれど)もできるようになるし、指導の幅を広げられそうです。

楽しみです。

しかし、今までの部屋といざお別れとなると、少し寂しくなってきました。

まだ息子たちもいない頃、お教室の生徒さんが楽しい気持ちになれるようにと考えてデザインを決めたレースのカーテン。

気に入ってたんだけどな。

長男妊娠して、生まれたら時間もなくなるだろうと思って大きなお腹でピアノ弾いたな。

一日中部屋にこもって録音してCD作ったな。

生まれたら生まれたで、抱っこしながらピアノ弾いたこともあったな。

この家に引っ越してきて初めてこの部屋でレッスンした生徒さん、当時小学1年生。

今その子は6年生。

私より手が大きくなりました。

歳月が流れているのを感じます。

お教室の規模も当時と比べたらだいぶ大きくなり、それにともなって私のお教室に対する思いもどんどん膨らんできています。

明日から、少し広くなったレッスン室で新しい思い出を生徒さんと作っていきます。



2013年7月30日火曜日

長男と二人きりの時間

我が家のてんてこまいを見かねた義母が、次男を連れ帰ってくれました。

今日は長男と二人きり。

考えてみたらこんなことは次男が産まれてから初めてかもしれません。

長男に目いっぱい甘えさせてあげようと心に決めた私。

一緒に料理をしたり、散歩(デート!?)をしたり、ピアノのレッスンをしたり。

↓パンケーキ作り

↓糠漬け作り


息子二人ともいると余裕がなく、きつく接してしまうことが多い。

そして二人が喧嘩したとき私が叱るのはどうしてもお兄ちゃん(長男)であることが多い。

今回の二人きりの穏やかな時間はお互いにとってものすごく貴重でした。

長男、「いつものママと違う」って思っていたはず。笑。







2013年7月29日月曜日

根津栄子先生『チェルニー30番 30の小さな練習曲』

チェルニー30番練習曲。

ピアノを習うこどもたちのほとんどがこの教材を使ってテクニックの習得に励みます。

私も小学生の頃に取り組みました。

しかし、チェルニーと言えば・・・『退屈な指の練習』という印象が。

当時、この曲集を何の楽しいイメージを持つこともなく淡々と練習していた記憶があります。

そんなチェルニーに革命が!

今日は、根津栄子先生の『チェルニー30番 30の小さな物語』の楽譜出版記念セミナーに行ってきました。



表紙を見ただけでとても楽しそうな曲集であることが伝わってきますね。

夢がいっぱい詰め込まれて、ウキウキワクワクするような感覚を覚えます。

中を開いてみても、一つ一つの曲に題名と挿絵がつけられ、イメージがグーンと広がります。

題名に関しては、なんと、根津先生の生徒さんたちが付けられたそうです!

例えば、「リスさんの木の実ひろい」「やまめのおいかけっこ」「ピエロのおてだま」など、可愛くておもしろい。

「やまめの追いかけっこ」は、釣り好きのお父さんに連れられて川に行った生徒さんがみたやまめ。

これが泳いでいるイメージが曲から沸いてきたということです。

「リスさんの木の実ひろい」は、この曲を聴いてみるとわかると思いますが、かたい木の実をコツッコツッとしているイメージなんですね。

実際に生徒さんが考えたというだけあって、日常にある身近なものからイメージを膨らませることができるので、大変魅力的です。

さらに、一つ一つの曲に対する目的・目標(例:指の独立、連打など)が書かれていたり、こどもたちにも読みやすい解説がついていたり、オーケストラの音をイメージしながら弾けるようにと、巻末にその楽器の紹介がされていたり。

単調になりがちなチェルニーの練習曲をあらゆる角度からアプローチし、豊かなイメージを持って弾けるように工夫がなされています。

これは抜粋でいくつかの曲のみですが、「アナリーゼ(楽曲分析)をしてみよう」というページもあり、こどもたちがより楽譜に書かれていることを深く考える、という作業がここでできるようになっています。

この曲集のもう一つのポイントは、チェルニーを弾くために必要な基礎的な指づくりやストレッチ、スケール、アルペジオ、アルベルティバス、ハーモニーや和声、脱力の練習法が具体的に写真や図を使って紹介されているという点です。

セミナーでは曲集には書かれていない、根津先生こだわりのテクニック習得法もご伝授いただき、先生の日々なさっているレッスンが基礎に徹底的こだわっていて、また、それがとても重要であること、先生の指導に対する熱意がものすごく伝わってきました。

私も自分の生徒さんに使えそうなことは早速実践してみます。

ボールを使ったリズム練習や指をグーパーグーパー開いて瞬発力を鍛えるトレーニングなど、生徒さんたちきっと楽しみながら試してくれると思います。


「こどもたちに楽しくピアノを学んで欲しい」という根津先生の想いがたくさん詰まっているこの曲集。

従来のチェルニー、「退屈な指練習」と同じ曲集とは思えません!

私の小学生時代にもこんなチェルニーがあったらもっと楽しく練習できたなぁ。

今のこどもたちがうらやましい!

私もこの曲集使ってチェルニーやり直してみます。笑。







2013年7月26日金曜日

最高の贅沢

次男、マルを書くとき初めて書きはじめと書き終わりが繋がりました。


こんな小さなことも、幼いこどもにとってはすばらしい成長の一歩。

こういった成長の一歩一歩を間近で見ることができたり、その瞬間に立ち会えることは最高の贅沢だということ、いつも心に留めておきたいと思います。

夏休みの息子たちの世話、実はかなり過酷に感じているのですが、このことを忘れずに彼らと接していればきっと乗り越えられる。

そう自分に言い聞かせて過ごします。


2013年7月25日木曜日

上手なピアノとは?よい指導とは?~松田紗依先生のお言葉~

ピティナのコンクールの時期になりました。

この時期私はスタッフとしてコンクール会場に出向きます。

スタッフの仕事をしながら出場するこどもたちの演奏を聴くことがあるのですが、ピティナのコンクールに参加するこどもたち、皆とても上手でびっくりします。

どうしたらあんなふうに難しい曲を弾かせてあげられるんだろう、どんな指導をしていけばいいんだろう・・

年々その思いが強くなり、モヤモヤとする日々が続いていました。

そこで、ロシアン奏法を研究され、たくさんの素晴らしい生徒さんを育てあげていらっしゃる松田紗依先生にその思いをメールで聞いていただきました。

すると、こんなお返事が。

『まず先生が焦らず今できることを見極めてあげて積み重ねていくこと。

その積み重ねの延長に希望があればコンクールです。

小さいときの能力は千差万別です。

なかなかさっと弾けないですよ。

時間がかかります。

そして早く進むが一番良いことというような意識は良くない気がします。

決めつけないように。

競争意識より音楽的にどう弾くかが重要。

そして音楽による人間教育が大切です。

今取り組んでいることで自信をつけさせてあげましょう。

他のことも積極的に取り組めるようになります。

課題曲が今弾けないから上手でないとか能力がないとか、指導がおかしいとかではないですよ。

またゆっくりお話しましょう。』

ハッと気づかされました。

「ピアノが上手」っていうのはどんなことを言うのか。

指を早く動かし、難しい曲を弾けるようになることじゃない。

他の子と比べてどうこうじゃない。

コンクールで結果を残すことじゃない。

心から歌ってどれだけ豊かな音楽性を持って演奏できるか。

そこなんだ。

そしてピアノ(音楽)を学ぶことを通して人間性を養っていくこと。

これが一番の目標なんだと改めて気づかされました。

松田先生に感謝です。




2013年7月24日水曜日

どれを選ぶ?皆と同じもの? ~ビーズカウンターの材料選び~

サマーコンサートで演奏後にビーズカウンター(左右にビーズを移動させて練習回数を数えるもの)の工作教室をしようと思っています。

ピアノの先生仲間に教えていただいた、ビーズカウンター。

私が見本として作ったものをすでにレッスンの際に使用していて、生徒さんたち「早く作りたい!」と楽しみにしてくれています。



さて、その材料となるビーズ、七種類の中から生徒さんたちに好きな色を選んでもらうことにしました。

さっそく皆に希望を取ってみると・・・

小さい生徒さんは皆、自分の気に入った色を直感で選んでくれるのですが、大きい生徒さんほど、他の子がどれにしたかを気にし、自分の好みがどれかよりも友達と一緒のものを選ぶ傾向が。

大きくなるにつれて、周りが「よい」と言っているものがよいものに見えてくるのかな。

自分だけ違うものを選ぶことにちょっと自信がないのかな。

そう考えてみると、日常の中で私自身の中にもそういう意識、ないとは言えないと思えてきました。

周りがこうしてるから、という基準で行動したり物事を決めたり、ときには流行のものに取っついてみたり。

でも、自分の感性、直感で「いいな」と思う物事、それらにもっと自信を持って日々過ごせたほうが自分らしくいられるんじゃないかな。

毎日は小さな選択の連続。

一つ一つの選択を、自分に素直に、そして意思を持っておこなっていきたいですね。

2013年7月22日月曜日

ピアノ教室便り&サマーコンサートプログラム

お教室便り兼サマーコンサートプログラム、週末からお配りしています。




最終段階の印刷で、機械が故障したりインクがうまく出なかったりとアクシデントが起こり手こずってしまいましたが、ようやく完成しました。

今回のプログラムは一人一人自分の似顔絵を描いて、小さな生徒さん以外は皆、自分で曲名も記入してもらいました。

これには私の、『自分で選んだ曲に愛着と責任を持って夏休み中に真剣に取り組んで欲しい』という意図があります。

夏の終わりに開かれるサマーコンサートに向けてピアノの練習に取り組むことで、夏休みを有意義な日々にしてほしいと思います。

生徒さん参加型の手造り感満載プログラム、ぜひご家庭でご覧ください。


2013年7月19日金曜日

野菜の収穫と白い月 ~こどもの柔軟な感性~

長男が神戸の主人の実家に泊まりに行ったので、今日は次男と二人きり。

昼間は暑いので家で過ごし、夕方外へ出て、夕食の準備に使うゴーヤやプチトマトを収穫。


普段はお兄ちゃんにみんな収穫されてしまい、次男が収穫できませんが今日はひとりじめ。

「あかねぇ!きいろねぇ!グリーンねぇ!」

一つ一つをじっくり観察していました。

その後、日が暮れてから散歩に出かけました。

すごく嬉しそう♪

お空や、お花、葉っぱ、車、いろんなものに興味示して、一つ一つに感激していました。


空に浮かぶ白いお月さまをみて、「ママァ、あれなに~?」と叫ぶ次男。

「白い月ねぇ!」と私が答えると、「うん!」ととっても表情豊かに頷いていました。



私が一人で野菜を収穫しても息子ほど嬉しい気持ちにはならないし、白い月を見てあんなに感激しないだろうな。

いや、野菜一つ一つをこんなにじーっと見つめて観察しないし、月が出ていることすら気にかけないかもしれない。

大人になるにつれて、そういうところがどんどん薄れていく。

ちょっと寂しい。

小さなことに気づき、喜びを見出し、当たり前のことを当たり前でないと感じ感謝する心。

忘れないでいたいものです。

そして、こどもたちのこの柔軟な感性を音として表現するための手助けをしていくことが、私たちピアノ指導者の役目だと思っています。