ピティナのコンクールの時期になりました。
この時期私はスタッフとしてコンクール会場に出向きます。
スタッフの仕事をしながら出場するこどもたちの演奏を聴くことがあるのですが、ピティナのコンクールに参加するこどもたち、皆とても上手でびっくりします。
どうしたらあんなふうに難しい曲を弾かせてあげられるんだろう、どんな指導をしていけばいいんだろう・・
年々その思いが強くなり、モヤモヤとする日々が続いていました。
そこで、ロシアン奏法を研究され、たくさんの素晴らしい生徒さんを育てあげていらっしゃる松田紗依先生にその思いをメールで聞いていただきました。
すると、こんなお返事が。
『まず先生が焦らず今できることを見極めてあげて積み重ねていくこと。
その積み重ねの延長に希望があればコンクールです。
小さいときの能力は千差万別です。
なかなかさっと弾けないですよ。
時間がかかります。
そして早く進むが一番良いことというような意識は良くない気がします。
決めつけないように。
競争意識より音楽的にどう弾くかが重要。
そして音楽による人間教育が大切です。
今取り組んでいることで自信をつけさせてあげましょう。
他のことも積極的に取り組めるようになります。
課題曲が今弾けないから上手でないとか能力がないとか、指導がおかしいとかではないですよ。
またゆっくりお話しましょう。』
ハッと気づかされました。
「ピアノが上手」っていうのはどんなことを言うのか。
指を早く動かし、難しい曲を弾けるようになることじゃない。
他の子と比べてどうこうじゃない。
コンクールで結果を残すことじゃない。
心から歌ってどれだけ豊かな音楽性を持って演奏できるか。
そこなんだ。
そしてピアノ(音楽)を学ぶことを通して人間性を養っていくこと。
これが一番の目標なんだと改めて気づかされました。
松田先生に感謝です。
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