2014年7月31日木曜日

どうしたらいい?ピアノは好きだけど練習は嫌い

















サマーコンサートの際に、こどもたち一人一人の演奏後に、
おうちでの取り組みについて、
お母様方にインタビューをさせていただきました。

「ピアノは大好きで上手くなりたい気持ちはあるようなんですけど、
練習が嫌いで・・・。」
といった類のお答えが多くありました。

もちろん、「毎日自分からすすんで練習しています。」
とおっしゃる方もいらしたのですが。

私も今回のインタビューでいただいた回答を振り返って、
生徒さんたちに今必要なのは何だろう、
私が彼らにできることは何なんだろう、
と考えています。

これまでにも、このことへの対策を試みてきました。

毎週のレッスンでの言葉がけに気をつけたり、
興味の沸くようなグッズを使ったり、
花マルをあげて次の曲に進ませるタイミングを考慮したり。
このブログでお家での取り組みについてのご提案をさせていただいたり。

その他にもあれこれ私も考え、実践してきたのですが、
残念ながら練習が嫌いな生徒さんたちにまだまだ響いていないのですね。

もっと生徒さんたちの根本を変える必要がある、
今はそう考えています。

例えば、
ピアノに対する心からの情熱。
日々の練習に対する心構え。
努力することの意義。

「ピアノって楽しい」と本当の意味で思えるようになるためには、
そこへ至るまでに必ずと言っていいほど努力や忍耐が必要であること。
それなしには本当の意味でそう感じることができないのだ、
ということを生徒さんたちに気づいてもらう必要もあるのかもしれません。

ここまでお読みいただいて、
「やっぱり毎日の練習は不可欠なんだ、練習させなきゃ。」
とお母様方、焦らないでください。

お母さんが「練習しなさい!」と言うから仕方なしにする。
お母さんが練習しないと怒るから仕方なしにする。

生徒さんによってはこれで効果の出る場合もあるのかもしれないのですが、
ほとんどの場合は結局、ヤル気を削いでしまうのではないでしょうか。

私は生徒さんたちがどうしたら自発的に練習をするようになるのか、
それを模索しています。
やはりそれが本来目指すべきところです。

今、私の長男が時々、松田紗依先生のところへレッスンに通っています。
先生のレッスンは、保護者は付き添わず、完全に先生と一対一でレッスンします。
指導者との一対一の信頼関係を築くため、
また、母親の存在を気にすることなくピアノと向き合うことが必要だという、
紗依先生のお考えのもとにこのような形を取っています。

レッスンが終わる頃、迎えに行くと、良くなった演奏を長男が披露してくれます。
先生から私(母親)へのアドバイスはこの際にいただきます。

何回目のレッスンのときでしたか、
紗依先生は「お母さんはつきっきりで練習見なくていいよ。」
と私に話してくださいました。

それまで横でつきっきりで教えていた私にとっては
驚くような助言でしたが、
そばで教えるとどうしても余計なことまで我が子に対しては言ってしまうなあ、
良くないなあ、と思っていたところだったので、
その日から私は長男の練習に最低限しか関わらないことにしました。

少し自分で練習させて、その後「上手になったやん、聴かせて!」
って声かけたりする程度。

リズムとか音とか明らかに違うところだけちょこっと指摘する程度。

そうしたら長男は最近、
これまでよりも明らかに素直な音を出せるようになってきています。

先生からも「無駄な力がスッと抜けてきたね。」と。

もちろん、自分でゆっくり考えながら練習しているので、
すすむペースはそう早くはないのですが。

長い目でみたときに何が大切なのか。
こどもにどんなふうに音楽、ピアノを捉えられるようになってほしいのか。

改めて考えさせられた出来事でした。

自発的に取り組むことができるような子を育てていくために、
お母様方にはどうか大らかな気持ちでいていただきたいと思っています。
キリキリしてこどもに接してもほとんどの場合、良い成果は見込めません。

生徒さんによっては、ヤル気のスイッチが入るのが遅い子もいると思います。
それでも、あるときスイッチが入ると一気に上達したりすることがあります。
そのときまで、大切な芽を摘んでしまわないように、
大らかに見守ってください。

私も生徒さんたちを信じて、
一人一人が持っている可能性を引き出すために、
日々のレッスンで一緒にピアノと生徒さんと向き合っていきたいと思います。

まずは一人一人のありのままの存在を認め、
そこから一人一人に合った方法を一緒に探していくこと。

私がこれからのレッスンでしていきたい大きな一つです。






2014年7月19日土曜日

大人の生徒さんからのメッセージ♪

















サマーコンサート小学校高学年~中学生の部に
ゲスト出演してくださった大人の生徒さん。
音楽大学をご卒業なさって、今は2人の息子さんのお母様です。

「ここ最近はピアノに触れることも少なくなっていたけれど、
もう一度ピアノを学びなおしたい。」

そうおっしゃって私のところに通ってくださっています。

「ブルグミュラーでお国めぐり」という曲集の中から
2曲、私と連弾してくださった後、
こどもたちにメッセージをくださいましたので、
ご紹介させていただきます。

『私もブルグミュラーを弾いたのが
みなさんと同じ小学校高学年くらいだったかと思います。
大人になってからこうしてアンサンブルで弾いたり、
もう一度勉強しなおすのはとても楽しいことです。
みなさんも頑張ってください。』

私もこのお言葉には同感です。

大人になると、音楽、ピアノに対して、
こどもの頃とはまた違った捉え方をできるようになります。

私の場合、こどもの頃はどちらかというと、
がむしゃらに練習に励むことに必死で、
「楽しい」と感じる余裕はあまりなかったかもしれません。

ただピアノがうまくなりたいという一心で、
楽しむのは二の次でした。

けれども、大人になった今、
今回のように生徒さんと連弾をしたりすると、
「ああ、ピアノって楽しいなぁ!
今、こうしてピアノを弾けて、
あきらめないで続けてよかったなぁ。」
って思う瞬間があるんです。

こどもたちにとって、ひとつのことを長く続けるのは
なかなか大変なことでしょう。

ましてや最近のこどもたち、学校の宿題はもちろん、
ピアノ以外にもたくさん習い事があり、
本当に忙しそうです。

私は、生徒さんたちに
細くて構わないから、長くピアノを続けてほしいと願っています。

大人になって必ずと言っていいほど、
「ピアノを弾けてよかった。
あきらめないで続けてきてよかった。」

きっと、そう思える日がやってくると思うのです。




2014年7月14日月曜日

サマーコンサートのご感想♪

















先週末開催しましたサマーコンサートのご感想をいくつか頂戴しましたので、
ご紹介させていただきます。

・初めてのサマーコンサートで、他の生徒さんの発表を見て、上手に弾けているお子さんもおられ、感動しました。
本人も他のおともだちの弾いているのをみて、良い刺激になったのではないかと思います。
音楽かるたは娘はあまり取れなかったので、ちょっと悔しそうでしたが、これを機に家でも音符を覚えたり、弾く練習も自分から進んでやってくれるといいな、と思います。
またコンサートを開いてほしいです。
今回は楽しい時間をありがとうございました。
(年中の女の子のお母様)

・日々のレッスンに加え、このような素敵なコンサートをご準備くださり、ありがとうございます。
今回は少人数にしていただき、こどもたちの集中力もちょうど良いくらいでしたね。
普段は先生と1対1ですが、おともだちとの交流の機会にもなり、よかったです。
刺激を受けて練習に励んでくれるといいのですが。
発表会ということもあり、毎日ピアノの前に座って練習をがんばりました。
(このことを大いにほめました。)
出来栄えは置いておいて、今後も楽しんで続けてほしいです。
ありがとうございました。
(年長の女の子のお母様)

・いつもありがとうございます。
少人数制でゆったり聴く事ができました。
次回も少人数が良いと思います。
また、同じくらいの年齢の子たちとの発表だったのも良かったです。
(小学1年生の女の子のお母様)

・サマーコンサートありがとうございました。
娘にとっても私にとっても初めての発表会でドキドキもしましたが、
娘の人見知りにもビックリでドキドキしました(笑)。
普段のレッスンでは見られない、他の生徒さんの演奏も聴ける貴重な体験でした。
まだ習い始めて半年ですが、娘が楽しみながらどんどんピアノを好きになってくれたら嬉しいです。
これからも宜しくお願いいたします。
(小学2年生の女の子のお母様)

・サマーコンサートありがとうございました。
決して難しい曲ではないので練習をもっとしていれば、もっと上手に弾けただろうになぁ、と感じながら、わが子の演奏を聴いていました。
もう少し自分からヤル気が出ることを願います。
(小学1年生の女の子のお母様)

・男の子の部を開催してくださり、ありがとうございました。
女の子と一緒なのが嫌だ、と言っていたのですが、今回は“男の子の部”ということでコンサートを楽しみにしている様子でした。
楽しいコンサートでした。
(小学4年生の男の子のお母様)

・毎回、色々な企画を考えていただき、子供達もとても楽しかったようです。
身近なお友達や親とはいえ、たくさんの人の前で弾くのはやはり緊張するようですが、
コンサートに向けて練習も頑張るので、とても良い機会だな、と毎回思っています。
個人的にも、我が子だけでなく、他の子が弾くのも楽しく聴かせていただいていて、
「次回はあの子が弾いてた曲がいいんじゃない?」など、後で話したりもします。
先生も毎回弾いて下さると、子供たちにも勉強になりますし、ありがたいです。
楽しいコンサートありがとうございました。
(小学4年生、中学1年生の女の子のお母様)

・他のおともだちの演奏も聴けて勉強になったと思います。
先生の演奏もとてもとてもステキでした。
又、聴きたいです。
(小学1年生の女の子のお母様)

・コンサートありがとうございました。
これからもこどもたちがピアノ、音楽に興味の沸くレッスンを継続して頂ければと思います。
宜しくお願いいたします。
(年長の女の子のお母様)




皆様、ご協力くださり本当にありがとうございました。
今後も皆様に喜んで頂けるようなコンサートを開催していきたいと思います。





2014年7月7日月曜日

サマーコンサート開催記録♪

週末、自宅レッスン室にてサマーコンサートを開催しました。



今回は5~7名ずつ6部に分かれ、一日かけての開催となりました。

「生徒さんとお母様方お一人お一人に寄り添えるようなコンサートにしたい」
というのが今回の私のコンセプト。

生徒さん一人一人の演奏後に、生徒さんとお母様(お父様)お一人ずつに
「演奏を終えての率直な思い」
「お家での取り組みについて感じていること」
など、インタビューしてみました。
生徒さんたちは演奏を終え、
ホッとした様子で「楽しかった!」などと
笑顔で話してくれました。

お母様方も皆様、正直なお気持ちを語ってくださり、
他の方々のお話にも共感しておられる様子でした。
また、日頃お会いする機会の少ないお母様のお話を伺うことができたのも、
私にとって貴重でした。

お話くださったことをもとに、
これからも生徒さん一人一人のことをよく考え、
よりよい方向に導くことができるように心がけて参ります。

ありがとうございました。


インタビューの後は、
皆で「音楽カルタ」を楽しんだり、






 生徒さんたちのリクエストで「雪だるま作ろう」(アナと雪の女王)の合唱をしたり、





ゲスト出演してくださった大人の生徒さんと
後藤ミカ先生の「ブルグミュラーお国めぐり」の中から
「タンゴ・デ・アラベスク」
「素直に弾んでカーニバル」
の連弾をしたり。

こどもたちにはお土産として、
お菓子のつかみ取りもしてもらいました。



 それから今回は男の子の部も設けたので、
男の子たち居心地がよさそうでした(笑)。
(「小学校中学年くらいになってくると女の子の中で演奏しづらくなる」
というご意見を前回いただきました。)




生徒さんたち、そしてお母様方の笑顔がたくさん見られたことが
私にとっては大変嬉しく、
「ピアノの先生」としてこれからも頑張ろうと思えた一日でした。


ご来場くださった皆様、温かく見守ってくださり
本当にありがとうございました。