2013年12月28日土曜日

今年一年ありがとうございました。

クリスマスコンサートを終え、今年も残り僅かとなりました。

今年一年を振り返って、生徒さんや保護者の方々をはじめ、周りの方々からたくさんの学びをいただいて私自身成長できたことを感じています。

2013年に学んだたくさんのことを、2014年に繋げていきたいと思います。


クリスマスコンサート、生徒さんの演奏に対するコメントを一人一人年賀状に書いて投函しましたので届くのを楽しみにしていてくださいね!


それでは皆様、よいお年をお迎えください。




2013年12月24日火曜日

クリスマスコンサート開催報告3 ~私の演奏編~



4歳から続けてきたピアノ。
大好きなはずのピアノ。

それなのに10年くらい前、ピアノの前に座るだけで涙がボロボロ出るようになり、
鍵盤に触れることすらできなくなった時期がありました。

音大を卒業したけれど、就職先もなく、自分のこれまで必死になって取り組んできたことがこの世の中の何の役にも立たず、意味のない、価値のないものに感じました。
自分の弾くピアノ、そのほか全てのことに自信がなくなり、
音楽を聴くこともできず、誰にも会いたくない日々が続きました。

結婚して京都に引っ越したのですが、ピアノは東京の実家に置いてきました。

しかし、しばらくたって当時住んでいた社宅に、なんと両親がピアノを送りつけてきたのです。

グランドピアノが運ばれてくるのを目撃なさったご近所の方に「うちの子にピアノ教えてくれない?」と頼まれたことがきっかけで私のピアノ教室は始まりました。

ピアノを教えるからには、こどもたちときちんと向き合い、よい指導ができるようにしなければなりません。

通ってくれている生徒さんに少しでもよい指導ができるように、その時々で目の前のことに一生懸命取り組んでいました。

それから数年。
気がついてみたら生徒さんの数がものすごく増えました。

そして、日々指導をしていく中で、以前とは「ピアノの音を聴く耳」「音を感じる心の状態」「音楽に対する考え方」、それらもかなり変化してきています。

今回、クリスマスコンサートで私は皆様に演奏を聴いていただきました。

私が自ら演奏することによって生徒さん、保護者の方々にお伝えしたかったことは、
『ピアノの音を使って、自分の心を表現できるようになってほしい。』
ということです。
繊細なピアノという楽器を使って、聴く人にメッセージが伝わるような演奏をできるようなってほしいと思っています。

それがどういうことなのか、皆様に少しでも体感していただきたかったのです。
  
心に響く何かを私の演奏から見つけていただけたとしたら、本当に嬉しく思います。

 
最後になりましたが、皆様に感謝の思いを込めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。






クリスマスコンサート開催報告2~ピアノの仕組み講座編~

今回のクリスマスコンサートの特別イベント、『ピアノの仕組み講座』。

旭堂楽器店の調律師さんをお呼びして、
「ピアノの音ってどういうふうにして鳴っているの?」
「ピアノの中っていったいどうなっているの?」
など様々な疑問にお答えいただきました。



それぞれの部の生徒さんの年齢に合わせて、とてもわかりやすいお話、生徒さんたちも興味深々に聞き入っていました。

普段は触れることのできない、ピアノの中にあるハンマーや弦、響板などに触れさせてもらって、
貴重な体験ができたのではないかと思います。

ピアノのハンマーって羊の毛で作られているんですね!
ピアノって8000個もの部品によって作られているんですね!
鹿の皮も部品の一部に使われているんですね!

小学生以上の部では、ペダルの仕組みや、調律師のお仕事についてのお話も伺うことができ、生徒さんたちの日ごろのピアノレッスンに密接していること、生徒さんが悩んでいることにリンクしたお話を伺うことができたのではないでしょうか。

そして、私が個人的に一番印象的だったのは、
『こんなにたくさんの部品が作用し合って、繊細な音が作られる』
という点です。
弾く人の心が、この精密で繊細なピアノという楽器を通して表現されるのだと思うと、
「なんて素敵な世界なんだろう」と。
奥の深い『音の世界』、『ピアノの世界』に益々興味が沸きました。

今回のイベントが、生徒さんたちがただ何となく指を動かし楽譜に書かれているドレミを弾くのではなく、
「どんな音で弾きたいのか」
「ピアノの音で何を表現したいのか」
そんなことを考えるきっかけになってもらえたとしたら、嬉しいです。


調律師さんにお配りいただいたミニピアノのペーパークラフト、皆様作ってみられましたか?

小さくてとっても可愛いピアノですね(笑)








クリスマスコンサート開催報告1~生徒さんたちの演奏編~

週末、2日間に渡って自宅レッスン室にてクリスマスコンサートを開催いたしました。



まず1日目。

はじめは就学前の生徒さんの部。

とっても可愛らしい衣装に身を包んだ小さな生徒さんたちが、いつも練習している曲をお父様、お母様、おともだちの前で演奏してくれました。

普段とは違った様子に、戸惑っている生徒さんもいましたが、全員が堂々と演奏を見せてくれました。

お父様、お母様が一緒に連弾をしてくださった組もあり、親子がピアノで繋がった瞬間を見ることができ感激いたしました。

聴いてくださった方々も、温かなお気持ちになられたのではないでしょうか。

ご協力くださったお父様、お母様、本当にありがとうございました。


続いて大人の部。

ご家族に見守られる中、「君をのせて」(天空の城ラピュタより)、「いつも何度でも」(千と千尋の神隠しより)、「ただ逢いたくて」(EXILE)などを演奏してくださいました。

4月からお教室に通われている生徒さん、当初は体も指もガチガチのままピアノを弾いていましたが、今回の演奏は、そんな過去が信じられないような柔らかな音色で、聴いていてしみじみしてしまいました。

大人の方ならではの味わい深い演奏、素晴らしかったです。



翌日23日。

まず小学1~3年生の部。

今回、特別出演として、ある生徒さんの弟さん(年少)がオープニングを飾ってくれました。

その可愛らしい演奏に引き続いて、小学生の生徒さんたちが立派な演奏を聴かせてくれました。

普段のレッスンでは私はあれこれ細かいところまでアドヴァイスをしていますが、本番は細かいところではなくて全体の雰囲気を味わうつもりで聴いていました。

そうしたら、生徒さんたち一人一人、音楽と対話しながら演奏しようと心がけていることが伝わってきて、私自身もとても勉強になりました。

「全体を見たときにどんな印象なのか」

細かいところを良くしていく作業も必要だけれども、全体を見たときにどうまとまっているのか、その点も重視してレッスンをしていこうと思いました。


そして、小学4年生以上の部。

ピアノソロは皆、緊張の面持ちでしたが、一人一人の思いが込められた演奏、ここに至るまでの成長が感じられる演奏をしてくれました。

4手連弾、6手連弾は姉妹、ともだち同士、とても楽しそうに演奏してくれ、和やかな雰囲気が漂っていました。


生徒さん一人一人の演奏について、よかった点、そうでない点も含めて色々感じることがありましたので、また個別にご報告させていただきたいと思っております。


たくさんの方にご来場いただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。

生徒さん一人一人、お父様、お母様のもと、ご家庭で大切に育てられていらっしゃることを改めて感じました。

そんな生徒さんたちの出している未来への可能性の芽、大事に大事に育てていけるように、私も心がけていきたいと思います。

ありがとうございました。









2013年12月21日土曜日

いよいよクリスマスコンサート♪

明日から2日間に渡って、クリスマスコンサートを開催いたします。

お子様が日々練習に励んでいる曲、一人一人の思いが込められた素敵な音楽を、お父様、お母様、この機会にぜひお聴きください。

私も生徒さん一人一人の演奏を、そばで見守りたいと思います。


当日の演奏は、完璧でなくてもかまわないのです。

生徒さんたちのピアノに対する思い、メッセージが、聴いてくださる方々に伝わること。

これが何より大切ではないでしょうか。

演奏をお聴きになった方々が心温まるような演奏を、皆にしてもらえたらと思っています。


それでは、当日お待ちしております。

素敵なひとときをお過ごしいただけるよう、心がけて参ります。




2013年12月18日水曜日

何のためにピアノを習わせていますか?

お子様の練習に付き合う際にイライラしてしまうお母様、
いらっしゃいますよね。

私も同じです。

親子なのでどうしても子は親に反発したくなるし、
親のほうも子がなかなか理解してくれないときなど
イライラしてしまいますね。

そんな状況に陥ったときに私が考えるようにしていることは、
「何のためにこの子にピアノを習わせているんだろう。」
ということです。

もちろん、
二人でイライラするためにピアノを習わせ、
練習しているのではありませんね。

本人がやりたくもないのに、
親の思いを押し付けてイヤイヤ練習させるのも
何だか目的が違うような気がします。

個人的に私が思うその答えは、
「人生を豊かにするため」。

私はそれを頭に思い描くようにして、
長男の機嫌の良い時間帯を見計らってピアノに誘ったり、
好きな曲、弾きたい曲を連弾したり、
「弾きたくない」
と言い出したら5線紙を持ってきて自由に音符を書かせたり、
音あてクイズを楽しんだりします。

親側の心構えとして大切なのは、
「弾かせなきゃ」などと一つのことに執着しすぎないことだと思います。

弾きたくないときに無理矢理弾かせても良い音はでないだろうし、
何より、
「やりたくないことをやらされている」
という気持ちが本人の心を支配してしまっては本末転倒です。

「弾けるようにすること」

これはピアノという習い事に当たり前のように求められる条件ですが、
弾けるようにすることだけがピアノを習う目的ではないように思います。

ピアノ(音楽)をすることで人生を豊かにしてほしいと考えるのであれば、
まずは
「ピアノは楽しい。」
という思いを抱かせてあげること。

いろんな音楽を知ってもらったり、
創造力を養ってもらったり、
親や指導者とのやりとりの中で自己肯定感を高めてもらったり。

弾くことだけではなくて、
様々な方向から感性、
そして人間性を磨いていってもらいと思います。

「ピアノっていいな!楽しいな!」
という純粋な気持ちを、
息子に、そして生徒さんたちにも持ち続けてほしいです。




2013年12月17日火曜日

小さな成功体験の積み重ね♪

「小さな成功体験をたくさんさせてあげたい。」

これは私が生徒さんや息子たちに対して抱いている思いのひとつです。


ピティナピアノステップのご参加を迷っておられる、年中の生徒さんのお母様がいらっしゃいました。

「まだ年齢的にもどうかな、次でいいかな、と思い、迷っています。」とのことでした。

私は、その生徒さん、舞台に一人で立ち、演奏できる力を充分持っていると思うのでぜひ参加していただきたいと思っています。
 
舞台に立って人前で弾くことによって得られる成功体験、ひとつひとつの小さな積み重ねが、今後生徒さんの人生を豊かにすることに大いに役に立つのではないでしょうか?


来年2月16日(日)に行なわれますピティナ・ピアノステップ醍醐地区、定員間近となっております。

私のお教室からもたくさんの生徒さんが参加なさいます。

まだお申し込みいただいていない生徒さんで「参加してみようかな」と少しでも思う方は相談に乗りますのでご連絡くださいね。



2013年12月16日月曜日

リハーサル♪

グループレッスンの際に、クリスマス会のリハーサルをしました。

「家では間違えないでひけるんだけどなぁ。。」

と戸惑っている生徒さんがたくさんいました。

お友達がそばで聴いている、というだけで緊張感が出るのですね。

しかし中には、

「いつもよりもはるかによい音で弾いている!」

と思うような演奏をしてくれた子もいました。

生徒さんによって、それぞれですね。

クリスマス会に一人一人がベストな状態で臨めるように、私も努めて参ります。


年長の生徒さんとそのお母様が素敵なクリスマスの飾りを作ってきてくださり、

さっそくレッスン室に飾らせていただきました!







2013年12月10日火曜日

弾きたい!という思いが音色をイキイキさせる♪

お姉ちゃんのレッスンに毎週付き添ってきてくれる年少の男の子。

いつもに増してピアノに触ってみたい様子でしたので、

お姉ちゃんのレッスンが終わったあと、少しだけピアノを弾いてもらいました。

「おおさまのとうじょうです」

という曲。

姿勢や座り方、手や指の形など簡単に説明してから弾いてもらったのですが、

私がいつもレッスンでお姉ちゃんに話していること、教えていることを何となく聴いていたのですね。

とてもイキイキと弾いてくれ、私もお母様もビックリ。

本人もとても嬉しそうにしてくれました。

せっかくなので、「クリスマス会に出てみる?」と聞いたら、

「うん!」

一曲クリスマス会で弾いてもらうことにしました。

このようにしてピアノに興味を持ってくれるのは、私にとってものすごく嬉しいことです。

「弾きたい!」という思いが内面から滲み出ている音楽、ピアノの音は明らかにイキイキしているのです。



2013年12月4日水曜日

自然体験♪

先日、大きなお庭のあるお宅に伺ってきました。

柚子の木があり、収穫させていただきました。


息子は木に連なるたくさんの実を見て大喜び。

私も柚子のいい香りにうっとりしてしまいました。


そして気づいたこと。

自然体験、させてあげる機会が少ないな。

もっとさせてあげたいな。

今、長男に「ほたる」を弾かせているのですが、思えば本物の蛍を見せてあげたことがありません。

次の6月には必ず蛍を見せてあげよう。

そう心に決めました。


2013年12月3日火曜日

小さなお子様もご一緒にどうぞ ~プロの演奏家によるクリスマスライヴのご案内~

早いものでもう12月。
クリスマスがもう目の前に近づいてきましたね。

本日は、お子様と一緒に楽しめる、プロの演奏家によるクリスマスライヴのご案内です。



私が所属しております京都バスティン研究会の会員でありピアニストの上田明美さんhttp://www.akemiueda.com/をはじめ、プロのフルート奏者(村上奈美さん)、マリンバ奏者(中路友恵さん)の演奏を間近で聴くことができます。

小さなお子様をお持ちのお母様、お父様、日頃なかなか生の演奏を聴くことができないですよね。

また、感性豊かな小さなお子様こそ是非とも生演奏に触れていただきたいと思うのですが、実際にはなかなか聴かせてあげられる場は少ないように感じています。

素晴らしい演奏家たちのライヴ、貴重な時間になると思いますのでぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

お子様たちが楽しめるよう、楽器を作って一緒に演奏するなど魅力的な企画も盛りだくさん。

今年のクリスマスの楽しい思い出のひとつになること間違いなしです。

以下、詳細を記載させていただきます。↓
 
☆2014年12月8日(日)13時オープン 13時半スタート
        
☆クリスマスコンサート@憧夢

☆会場:憧夢
     京都市営地下鉄東西線「太秦天神川」駅 徒歩1分
     駐車場有り

☆曲目
 ♪ジングルベル他クリスマス曲
 ♪美女と野獣
 ♪幻想即興曲(ショパン)
 ほか

☆楽器を使って一緒に演奏するコーナーあり

☆参加料
 大人2000円(「上田明美先生のサイトを見た」と受付でお申し出くだされば1500円になるそうです)
 家族ペア2500円
 小学生500円
 乳幼児無料
 (小学生以上は1ドリンク付)
 
☆お問い合わせ先 090-7961-6478(村上さん)


 

2013年12月2日月曜日

一口に『ピアノレッスン』といえども

「私もこどもの頃こんなピアノレッスンを受けたかったです。」

レッスンに付き添われていらしたお母様からこのような嬉しいお言葉をいただきました。

一口に「ピアノレッスン」といっても、指導者によってレッスンのポイントはもちろん生徒さんとの関係の築き方、保護者の方々との関わり方など様々ですので、ともするとピアノレッスンに対する印象が正反対になることもないとは言えません。

私自身、4歳の頃からずっとピアノレッスンを受けてきて、それを振り返ったときに
「こんな素晴らしい体験をさせてもらった」
「ピアノ長く続けてこられた秘訣は先生方のこういった接し方、私の意欲を掻き立ててくれるような言葉がけがあったからこそかもしれない」

また反対に、
「こういうことをもっと早い段階で教わりたかった」
「こういった経験が必要だった」
「褒めてもらうばかりでなく、足りないところを『足りないよ』と指摘してほしかった」

など考えさせられる点が多々あります。

そういった実体験を元に、今私が行なっているピアノレッスンの内容をどんなものにしていくのか、生徒さんたちが幅広い音楽の世界に興味を持てるようにするにはどうしたらよいのか、日々考えながら過ごしています。