2013年10月16日水曜日

ピアノ教室に生活感は無いほうがいい?!


『自宅がお教室の場合、できるだけ生活感を出さない工夫をしましょう。
“特別な空間”という雰囲気を保ちましょう。』

どこかで読んだ、ピアノ教室運営術の書籍にこんなことが書かれていました。

私はそれを読んで、「ほほぉ、確かにそれは必要だ。」と納得しました。


とはいえ、普段夕方から主にレッスンが始まるので、その前に家族の夕食を作り置きしておかなければなりません。

料理をするとどうしてもその匂いが家の中に広がってしまいます。

「先生何のお料理したの?」
「今日はカレー?」
「焼き魚の匂いがする!」

レッスンに来た生徒さんによく聞かれるのが現実です。(苦笑。)


先日、大人の生徒さんのレッスンがありました。

この日もレッスン前に魚を焼かざるをえず、私の方から生徒さんにこう切り出しました。

「魚焼いた匂いがしていてごめんなさい。
何とか対策取るようにします。
お香焚くとかして生活感消したほうがいいですよね。」

すると、生徒さん、

「先生、そんなのしなくていいですよ!
この、生活を感じる中にピアノの時間があるっていうのがいいんです。
それが素敵なんです。
ホッとするんです。
私だけですかね~。(笑)」
とおっしゃってくださいました。

「そうですか!そんなふうに思ってくださるのですね。これもお教室の味なのですね!」
と思わずお答えしました。

お教室を良くするために書籍などから情報を得て、実践していくことは必要です。

しかし、そればかりを鵜呑みにするのでなく、生徒さんたちから生のお声を伺うこと、これはやはりとても大切だと思う出来事でした。



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