2013年12月24日火曜日

クリスマスコンサート開催報告3 ~私の演奏編~



4歳から続けてきたピアノ。
大好きなはずのピアノ。

それなのに10年くらい前、ピアノの前に座るだけで涙がボロボロ出るようになり、
鍵盤に触れることすらできなくなった時期がありました。

音大を卒業したけれど、就職先もなく、自分のこれまで必死になって取り組んできたことがこの世の中の何の役にも立たず、意味のない、価値のないものに感じました。
自分の弾くピアノ、そのほか全てのことに自信がなくなり、
音楽を聴くこともできず、誰にも会いたくない日々が続きました。

結婚して京都に引っ越したのですが、ピアノは東京の実家に置いてきました。

しかし、しばらくたって当時住んでいた社宅に、なんと両親がピアノを送りつけてきたのです。

グランドピアノが運ばれてくるのを目撃なさったご近所の方に「うちの子にピアノ教えてくれない?」と頼まれたことがきっかけで私のピアノ教室は始まりました。

ピアノを教えるからには、こどもたちときちんと向き合い、よい指導ができるようにしなければなりません。

通ってくれている生徒さんに少しでもよい指導ができるように、その時々で目の前のことに一生懸命取り組んでいました。

それから数年。
気がついてみたら生徒さんの数がものすごく増えました。

そして、日々指導をしていく中で、以前とは「ピアノの音を聴く耳」「音を感じる心の状態」「音楽に対する考え方」、それらもかなり変化してきています。

今回、クリスマスコンサートで私は皆様に演奏を聴いていただきました。

私が自ら演奏することによって生徒さん、保護者の方々にお伝えしたかったことは、
『ピアノの音を使って、自分の心を表現できるようになってほしい。』
ということです。
繊細なピアノという楽器を使って、聴く人にメッセージが伝わるような演奏をできるようなってほしいと思っています。

それがどういうことなのか、皆様に少しでも体感していただきたかったのです。
  
心に響く何かを私の演奏から見つけていただけたとしたら、本当に嬉しく思います。

 
最後になりましたが、皆様に感謝の思いを込めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。






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