2014年2月25日火曜日

ピアノが上手くなりたい生徒さんに知ってほしいこと ~自分の音を聴いていますか?~

「ピアノを上手く弾けるようになりたい!」
生徒さんたちは皆、そう思っているでしょう。

また、保護者の方々も、
「上手に弾けるようになってほしい」
と我が子に対する願いを持って、
教室に通わせて下さっているに違いありません。

では、どうすれば上手に弾けるようになるのでしょうか。




「毎日練習すること。」

これは一般的によく言われていることですね。

「その際、音符を正しく読み、
指番号や強弱、フレーズ(音楽のまとまり)に気をつけて
弾きましょう。」

こちらももっともな答えです。

しかし、いくら毎日練習時間を取って、
それらに気をつけて弾くことができたとしても、
それだけでは何かもの足りない、
味気ない演奏になってはいませんか?


「何か足りない。」

一体何でしょう?

私が日頃、生徒さんたちを見て感じているそれは、
「自分の音をよく聴き、
どんな音色を出したいのか考えること。」

ピアノという楽器は、
ヴァイオリンなど弦楽器とは違い、
鍵盤に触れさえすれば正しい音程の音が鳴ります。

自分の指が鍵盤に触れたとき、
どんな色の音が響いていますか?

優しい音ですか?
明るい音ですか?
激しい音ですか?
それとも、
悲しい音?
不安な音?

色に例えたら何色ですか?
赤かな?
水色かな?
灰色かな?
パステルカラーのようにほんわかしている?
それとも主張の強いビビットカラーですか?

打鍵(鍵盤を弾くこと)によって
ピアノの音色は大きく変わってきます。

例えば同じ「ド」の音にしてみても、
指を下ろすスピード、上げるスピード、
また、
手首や腕の使い方、
更には人それぞれの音に対する感性によって、
全く違った音色が生まれます。

何気なく出してしまっている音、
今日からでも構いません、
自分の耳でよく聴いて、
どんな音色で弾いているのか
確かめてみてください。

そういったところに意識を向けて
日頃からピアノに向かうようにすることで
他の人には奏でることのできない、
自分のオリジナルの音色、
音楽を作りあげることができるようになります。

何の意思もなく、
ただ何となく弾くのではなくて、
自分はどんな音色を出したくて、
それにはどんな手や指の使い方、
あるいは体の使い方をすればよいのか、
音楽をどのように捉え、
感じて弾いたらよいのか。

自分の音をよく聴いて、
考える習慣をつけてください。

ここはこんな音色で弾きたいんだけど、
どうすればいいのかな?
とイメージがあるのにわからないときは
レッスンの際どんどん聞いてくださいね。











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