2014年6月14日土曜日

忘れてはならない大切なこと


前回の記事で、
長男が入院したことをご報告させていただきました。

実は、30年前に私がかかった川崎病という病に、
長男もかかってしまいました。

私がかかったのは3歳のときで、
その当時はまだこの病気が発見されて間もない謎の病気だったため、
母は
「娘が死んでしまうのではないか」
と、本当に心配しながら看病してくれたようです。

今は医学の発達や、この病の研究も進んで、
心臓に後遺症が残る可能性は少なからずあるものの、
死にいたることはほぼ無いようです。

皆様にご心配お掛けしてしまいましたが、
長男はようやく回復に向かって元気を取り戻しつつあります。
たくさんの温かいお心遣いをいただいて
本当にありがとうございました。

今回、彼が病気になったことで、
「今、生きていること」とか、
「毎日健康に過ごせる幸せ」とか、
そんなことが当たり前じゃないように思えてきて、
自分に与えられた運命とか人生とか、
自分の意思で変えられないものもあるけれど、
与えられたものの中で精一杯生きたいって
そう思いました。

毎日息子たちのごはんを作って、
彼らと一緒に元気に過ごして、
生徒さんが毎日ピアノレッスンに来てくれて、
そんな繰り返しの毎日が、
当たり前じゃなくって、
スペシャルなんだ、と。
かけがえのないものなんだ、と。

忘れかけていた大切なことを、
再確認することができました。

周りの方々の温かいお気遣いに触れたり、
長男が小さい体で治療を頑張る姿をみたり、
私のことを必要としてくれている人がいるって強く実感したり、
私を育ててくれた母の30年前の気持ちが少しわかったり、
家族皆で協力し合ったり、
いろんなことで心が動いた半月でした。

まだしばらくは療養生活が続きますが、
長男の笑顔も徐々に増えてきて、
心底ホッとしています。
(元気の塊のような彼が、入院してからしばらくの間、
心を閉ざしたかのように寝込んでいたので
とても切なかったです。)

今日は病室のベッドの上で、
「ママがおうちで作ったものが食べたい」
とつぶやいた長男に、
焼きドーナツを作って持っていきました。


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