少し前に、「子育てコーチング」という活動をなさっている橋口直子さんとお話をさせていただく機会に恵まれました。
http://ameblo.jp/fwjcoaching/entry-11637313475.html
http://ameblo.jp/naoko-himawari
ピアノ教室のこと、子育てに関すること、私の話を聞いていただいたり、コーチングの視点から見たアドバイスをいただいたり、私にとって自分を振り返り、そしてそこからまた新しい視点を見つけ出す大変貴重な時間になりました。
その中で最も印象に残ったのは橋口コーチのこのお言葉。
『辛くなったら休憩してもいいんですよ。
それは挫折とは違うんですよ。』
何か一つのことを辞めてしまったとき、「挫折した」と自分を責める気持ちになることはありませんか?
思えば私は音大卒業当時、音楽の仕事がなく(実はそれ以外の仕事にも就くことができず)、パン屋でパン製造のアルバイトをしていました。
自分がピアノを辞めてしまった挫折感、また、ずっとピアノを続けさせてくれていた両親に対し期待を裏切った罪悪感に苛まれて日々を過ごしていました。
ピアノに対する自信だけでなく、人としての自信を失っていて、人目に触れるのが怖く、パン屋の店長に接客(レジ)をやってみないかと頼まれたのですが、お客さんと対面することすら出来ない私は、それを引き受けることもできませんでした。
厨房の奥でひたすら、もくもくとパン生地と向き合っていました。
しかし、今思えば、それは単なる「休憩」に過ぎなかったのですね。
この「休憩」の日々があったからこそ今ピアノ教室を頑張れているようにも思えます。
ピアノを通して人と交流できることがとてつもなく嬉しいのは、この経験があったからこそかもしれません。
ご家庭の事情により、12月いっぱいでピアノ教室を辞められる生徒さんがいます。
ずっと続けていたピアノを辞めてしまうわけですが、
「ちょっと休憩。またいつでも始められるんだ、私はピアノが弾けるんだ」
そう思ってもらえたらいいな、と思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿