松田紗依著『ピアノレッスンシリーズ』を使用しています。
このテキストは松田先生ご自身が初心者の指導に戸惑いを感じておられたときに出会われた、
『ロシアン奏法』に基づいて作られたメソッドです。
『ロシアン奏法』というと何だか難しそうに聞こえるかもしれませんが、
私が松田先生のレッスンや研究会に参加させていただいて感じているのは、
『とてもシンプルな奏法』だということです。
ピアノを学び始めて最初の一音を弾くときから、
美しい音色、美しい響きを求め、
無駄な力や動きのない自然な奏法を身につける、
ということ重点がおかれています。
私自身、幼いころからピアノのレッスンを受けてきましたが、
一音一音をどのように弾いたらよいのかを追求する、
というような指導を受けたことがありませんでした。
しかし、自分には何が足りないのかよくわからず、
何をどう勉強していけばよいのかわからないまま音楽大学を卒業し、
指導を続けておりました。
知人の紹介で松田先生のこの指導法に出会ったとき、
「これだ!このメソッドを自ら勉強して生徒たちに伝えていこう。」
と決心しました。
松田先生のところには、大学教授までもが
「幼いこどもにどう指導をしたらよいのか」
と相談に来られるそうです。
(大学教授は学生に難しい曲を教えることには慣れているけれども、
右も左もわからないような幼いこどもには何をどう教えたらよいのか戸惑ってしまうのですね。)
こどもたちが無理なく楽しく学べるように、
そして確実にテクニックの習得ができるように、
そんな松田先生の思いが込められたすばらしい教本だと思います。
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http://www.oto-no-atelier.com/
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