「シャボン玉」という歌、ご存知ですよね?
♪シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた
風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ♪
そう、あの有名な曲です。
以前読んだ、ひすいこうたろう著「あした死ぬかもよ」
http://www.amazon.co.jp/dp/4799312626
という書籍に、
その詞の作られた背景が載っていました。
とても心に沁みたのでご紹介したいと思います。
この曲の作詞をしたのは野口雨情という詩人です。
彼は不運の連続の人生を歩んでいました。
大学中退、父の事業失敗と死、家を守るための政略結婚。
詩作に打ち込むものの反響はなし。
その後、事業を立ち上げるものの失敗。
夜逃げのような形で遠く離れた地に移住。
そんな中、生まれたこどもがいたのですが、
一週間ほどで亡くなってしまいました。
酒に入り浸る日々。
彼は自分のことを
「私は旅人である。苦痛の旅人である」
と語っていたそうです。
ある日、夢の中に亡くなった娘が涙をいっぱい浮かべた姿があり、
彼はこう気づき、決意しました。
「自分の人生にすら挑戦できなかった娘に比べて、
自分は健康の身でありながら、
自ら人生を諦め、逃げていた。
立ち直らなければ!」
シャボン玉という歌は、
亡くなった娘さんの命をシャボン玉に置き換えてつくられた詩だそうです。
わずか一週間しか生きることができなかった娘。
自分の人生にすら挑戦できなかった娘。
彼は、命のはかりしれない価値を、
はっきり痛感したのでしょう。
命の価値。
どのくらい自分はわかっているだろうか。
この本を読んで、私自身も考えるきっかけになりました。
誰もが良く知っている曲ですよね。こんな深い事情があるなんて知りませんでした。子供を持つようになって改めて考えさせられる事も多く、今はまた人生の勉強中なのかなと思います。
返信削除そうなんです、こんな深い背景を持った曲だとは、実は私も知りませんでした。
削除私たちが普段何気なく歌っている曲、弾いている曲にもそれぞれ背景があり、作者の思いが込められているのです。
それを知り、理解した上で演奏することはとても大切なことですよね。