グレンツェンピアノコンクールに生徒さんが挑戦した記事を前回記載しました。
http://pianist-sakura.blogspot.jp/2014/08/blog-post_21.html
ご兄弟で参加なさった生徒さんのお母様から
コンクールを終えてのご感想をいただきましたのでご紹介します。
『子供たちのお陰で今まで触れることのない世界を見させて貰い感謝です。
今回の参加が2人とも刺激になりましたし、
またコンクールに向けて数ヶ月でしたけど頑張って取り組んだので誉めてあげたいです。
ありがとうございました。』
本当に、今回参加した生徒さんたちは自分で目標を決め、よく頑張っていました。
素晴らしいことです。
本番に至る過程がとても大切だと思っていますので、それを私も沢山誉めたいです。
さて、ここからは今回のコンクールの生徒さんの演奏について、
私が強く感じたことをお話したいと思います。
実は私はこれまで、自分の生徒の演奏を客席で聴いたことがありませんでした。
発表会の時などいつも舞台袖におりますので、そこから演奏を見守っていました。
けれども今回のコンクールは原則として指導者も保護者も舞台袖には行けないことになっていて、
参加する本人のみが係りの方の誘導で舞台袖へ行き、待機するという形。
ですので初めて客席で生徒さんの演奏を聴きました。
普段は私の自宅レッスン室や各ご家庭でピアノを弾いているわけですが、
本番はとても大きなホール。
舞台から客席の一番後ろまではかなりの距離があります。
『表現の幅、例えば強弱のつけ方、音色の変化、左右のバランス、全体のメリハリ、
それらをもっともっと大きくつけなければ聴く人に届かない。』
このことを一番強く感じました。
弾いている本人が考えている以上に表現の幅を大きくしなければ、
その曲の持つ特徴や弾き手の思いが伝わらないのです。
また、繊細な音楽性のある音色で弾けていても、
大きなホールで演奏するときには、それが評価されない場合もある。
このことに気がつきました。
これらの点を特に反省し、最近のレッスンでは皆さんにお伝えしています。
今回学んだことを意識して、
より良い指導ができるように私自身も勉強していきたいと思います。
正直手の形はみてないと思います。私も過去にコンク-ルに出た事がありますが、審査員の方のコメントは音色・今後の練習方法の助言、そんな感じでした。上手に演奏できるかって方が重要なんでしょうね。
返信削除これもテクニックの一つになるのかなと感じました。
確かに、審査員の先生方、手の形など細かいところまで見ていらっしゃらないと思います。ただ、豊かな音色を追求するためには、脱力や手のフォームを正しくすることなどは不可欠だと私は思っていて、日々のレッスンではそれを重点的に指導しています。それらを習得することにより、よりよい演奏ができると考えています。
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