先日、東京に住む父が我が家に来てくれたので、
還暦祝いをしました。
私と息子たちはケーキ作りに初挑戦。
愛情たっぷりで喜んでもらえました。笑。
思えば、私が結婚して京都に来たのは24歳のとき。
その頃の私はまだ、
「娘が遠くに行ってしまう」
という両親の寂しい気持ちなんて理解しようとすることすらなく、
自分の新しい生活のことで頭がいっぱいでした。
(まだまだ、こどもすぎましたね。。。)
でも、いつか父がこう言っていたのを、
この頃になって鮮明に思い出します。
「いつも娘がいたはずの部屋の扉を開けても、
もうそこに娘はいない。
いなくなってしばらくの間はものすごく寂しい気持ちになった。」
と。
長い間、大切に育ててくれ、
どんな状況のときにも近づきすぎることなく、
少し離れたところから見守ってくれて、
必要なときには手を差し延べてくれた父。
ピアノのことは全くわからない父ですが、
私がピアノに一生懸命になっているときも、
また、反対に全く弾かなくなってしまったときも、
何も言わずに静かに見守ってくれました。
数年前までわかっていなかった「親の気持ち」が、
私自身も親となり、息子たちを育ててみると、
自分の心と重なって、胸に痛いほどに突き刺さります。
父にとってはこの先もずっと、娘はとても大切な存在。
母と二人で一生懸命育てた大切な娘。
それが、私。
両親と今後のこと、ゆっくり話し合っていきたいと思います。